※あのナポレオンも顧客のひとりだった

 

世界史に名を残す人物たちが愛した、機能美あふれる高級腕時計

「時計の進化を2世紀早めた天才時計師」と称賛される創業者の精神を受け継ぐ、超高級腕時計ブランド『ブレゲ』。

 

今回はそんなブレゲの人気シリーズ・歴史・発明や著名な顧客など、語れる知識や魅力を徹底解説!

 

目次

【1】ブレゲのシリーズ一覧

【2】ブレゲのシリーズランキング・定番腕時計

2-1.1位:クラシック

2-2.2位:マリーン

2-3.3位:タイプXX

2-4.4位:トラディション

2-5.5位:ヘリテージ

2-6.6位:クイーン・オブ・ネイプルズ

【3】ブレゲの歴史

【4】ブレゲの工場について

【5】ブレゲの発明について

【6】ブレゲの顧客について

【番外編】アフターサービス情報(保証期間・オーバーホール料金など)

 

【1】ブレゲのシリーズ一覧

全6シリーズから成り立っているブレゲ。主力のクラシカルだけに留まらず、スポーツ時計もラインナップする。

 

トラディション

 

トラディション

初代ブレゲ製作の懐中時計をモチーフに、2005年に誕生。オフセットした時分針ダイヤルの周囲に機構の多くを露わにする。

 

 

クラシック

 

クラシック

今のブレゲの中核となるコレクション。そのスタイルは、1930代後半から懐中時計のデザインをモチーフに育まれてきた。

 

 

マリーン

 

マリーン

1990年に誕生したスポーツウォッチで、コレクション名は、フランス海軍 マリン・クロノメーター製作者だった初代の偉業に由来。

 

 

ヘリテージ

 

ヘリテージ

トノー型ケースを特徴とし、ケースサイドのフルート装飾や文字盤のギヨシェ装飾など、ブレゲ伝統の仕上げが施される。

 

 

クイーン・オブ・ネイプルズ

 

クイーン・オブ・ネイプルズ

卵型ケースを備えるレディース・コレクションは、2002年に生まれた。宝石や真珠母貝などを使し、女性の腕を高貴に彩る。

 

 

タイプXX

 

タイプXX

1954年にフランス海軍航空部隊に納品されたパイロット・クロノグラフがルーツ。回転ベゼルとフライバック機構を備える。

 

 

 

【2】ブレゲのシリーズランキング・定番腕時計

※アンケート投票数順に並んでいます。

 

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●総投票数:338票
1 (144票)
クラシック

クラシックについて

ブレゲを代表するクラシカルな意匠
ケースにはフルート(縦溝)装飾を施し、文字盤はギヨシェやエナメルを用いる。ブレゲ伝統のスタイルを腕時計で再現した、現代の中核を成すコレクション。
機構的にもシンプルな2針やクロノグラフ、トゥールビヨンなどなど実に多彩。

クラシックの定番腕時計3選

classic001

5177
多彩なケースと文字盤素材
シリコン製脱進機採用の自動巻きモデル。ケースは3種のゴールドを揃え、それぞれにエナメルとギヨシェの文字盤が選べる。日付窓は台形に造作するのがブレゲ流。
■自動巻き。アリゲーターストラップ。径38mm。下右から18KYGケース/234万円。18KWGケース/244万円。18KWGケース/244万円。18KRGケース/239万円。18KRGケース/239万円。


classic002

5967
薄型2針の正統派ドレス
6.95mm厚の薄型2針のドレスウォッチ。ダイヤルには市松模様にも似たアールデコパターンの手彫りギヨシェを刻む。
■手巻き。アリゲーターストラップ。径41mm。右18KYGケース/186万円。左18KWGケース/197万円。


classic003

5287
クラシカルスポーツを表現
審美性が高く、コラムホイール制御による1960年代の名機Cal.2310を復刻したCal.533.3搭載。上品なクラシカルスポーツの文字盤は、当時のモデルがモチーフだ。
■手巻き。アリゲーターストラップ。径42.5mm。右から18KRGケース/512万円。18KWGケース/518万円。18KWGケース/518万円。18KRGケース/512万円。

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クラシックの年齢層について

クラシック が似合う年齢層(年代)といえば?

  • 50代  (30%, 25 票)
  • 40代  (27%, 22 票)
  • 60代以上  (21%, 17 票)
  • 30代  (18%, 15 票)
  • 20代  (4%, 3 票)

投票数は82 です。

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2 (93票)
マリーン

マリーンについて

高い放水性能を備えたスポーツモデル
リューズガードを備え、ラグも長めにするなど現代的でスポーティな外観を備える。
「マリーン」の名にふさわしく、防水性能もラインナップの多くは100m以上。一方でブレゲ針やケースのフルート装飾といった上品なブレゲ・スタイルも備える。

マリーンの定番腕時計3選

marine001

5817
ブレゲで希少なビッグデイト
最もシンプルなマリーンは、6時位置にブレゲの時計では珍しいビッグデイトを装備する。ブレゲ針先端の円形部分とドットの時インデックスには、スーパールミノバを施している。
■自動巻き。ラバーストラップ。径39mm。下右18KRGケース/226万円。中と左SSケース/各160万円。


marine002

5837
ビーチで使える複雑時計
クロノグラフに脱進機をシリコン製としたトゥールビヨンを搭載。防水性能は100mで、プールサイドでも安心して使える。
■手巻き。ラバーストラップ。径42mm。下右18KRGケース/1643万円。左プラチナケース/1795万円。



marine003

5847
タフなアラームウォッチ
センター同軸に置く三角の指標を持つ針でアラーム時間を設定。ケース左サイドのボタンでそのON/OFFを切り換える。300m防水。
■自動巻き。ストラップはすべてラバー。径45mm。上右から18KWGケース/488万円。18KRGケース/478万円。18KRGケース&ブレスレット/637万円。下右から18KWGケース&ブレスレット/674万円。18KRGケース/478円。18KRGケース/478万円。

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マリーンの年齢層について

マリーン が似合う年齢層(年代)といえば?

  • 40代  (34%, 20 票)
  • 30代  (32%, 19 票)
  • 50代  (14%, 8 票)
  • 20代  (10%, 6 票)
  • 60代以上  (10%, 6 票)

投票数は59 です。

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3 (38票)
タイプXX

タイプXXについて

すべてのモデルがフライバック搭載!
回転ベゼルと、繰り返しの計時が可能なフライバックは、パイロットに不可欠な機構。フランス海軍航空部隊のために製作されたクロノグラフは、今もプロのための計器だ。
スポーティでクラシカルな外観もまた、正統派にふさわしい。

タイプXXの定番腕時計3選

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3800
航空クロノのベーシック
1954年の初代と同じ「タイプXX」の名を冠する、クラシカルなパイロットクロノ。リューズはネジ込み式で、100m防水。
■自動巻き。径39mm。SSケース。右アリゲーターストラップ/82万円。左SSブレスレット/99万円。


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3810
同軸精算+デュアルタイム
分積算計をセンター同軸とした進化形の「タイプXXI」。3時位置には24時間の第2時間表示も備える。
■自動巻き。径42mm。上右チタンケース&ブレスレット/159万円。上中チタンケース、カーフストラップ/132万円。上左18KRGケース、アリゲーターストラップ/216万円。下右SSケース、アリゲーターストラップ/106万円。下左SSケース&ブレスレット/122万円。


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3880
超ハイビートの最終進化形
脱進機とひげゼンマイをシリコン製とした最終進化形の「タイプXXII」。毎秒20動の超ハイビートを誇る。
■自動巻き。径44mm。右からSSケース、カーフストラップ/207万円。SSケース&ブレスレット/223万円。18KRGケース、アリゲーターストラップ/366万円。

もっと腕時計を見る(1)

タイプXXの年齢層について

タイプXX が似合う年齢層(年代)といえば?

  • 30代  (36%, 35 票)
  • 20代  (19%, 18 票)
  • 50代  (18%, 17 票)
  • 40代  (16%, 15 票)
  • 60代以上  (11%, 11 票)

投票数は96 です。

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4 (31票)
トラディション

トラディションについて

ブレゲの原点を表し新たな伝統を紡ぐ
ダイヤルに見せるムーブメントは、モチーフとなった19世紀の懐中時計で使われたグルネイユ(サンドブラスト)装飾を駆使し、マットな質感で仕上げられている。
またテンプの受けには、初代ブレゲ考案の耐衝撃装置「パラシュート」を装備。

トラディションの定番腕時計3選

tradition001

7027
シンプルな機構の初代トラディション
時分針ダイヤルの左側に置くパワーリザーブ計は両面式で、裏蓋側からも残量が確認できる。ムーブメントはサンドブラストで仕上げた。
■手巻き。アリゲーターストラップ。径37mm。下右から18KRGケース/274万円。18KRGケース/274万円。18KWGケース/282万円。18KYGケース/265万円。18KWGケース/282万円。


tradition002

7037
特徴的なムーブを自動巻きに
トラディション唯一の自動巻き搭載機。その回転ローターは、初代ブレゲ考案のペルペチュアルの分銅型を模す。
■自動巻き。18KYGケース。アリゲーターストラップ。径38mm。372万円。


tradition003

7057
大型ケースでイマドキな装い
「7027」のケースを大型化。パワーリザーブ計も時分針ダイヤルに少し重ね、デザイン的にも少しモダンにした。
■手巻き。アリゲーターストラップ。径40mm。上右18KRGケース7284万円。上左18KWGケース/293万円。下右/18KWGケース/293万円。下左/18KRGケース/284万円。

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トラディションの年齢層について

トラディション が似合う年齢層(年代)といえば?

  • 40代  (31%, 31 票)
  • 30代  (27%, 27 票)
  • 50代  (22%, 22 票)
  • 60代以上  (15%, 15 票)
  • 20代  (5%, 6 票)

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5 (22票)
ヘリテージ

ヘリテージについて

トノー型に仕立てた上質なクラシカル
ブレゲの時計で唯一のトノー型ケースは、全体が緩やかにカーブして腕にフィット。
ギヨシェやブレゲ針、フルート装飾のケースなど上品なクラシカルを宿すー方で、ローマ数字を大胆にデフォルメした現代的なデザインにも挑む。

ヘリテージの定番腕時計3選

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5400
立体感を表すモダンが意匠
インデックスと中央サークルで強い立体感を見せるクロノは、シリコン製ひげゼンマイと中身も先進的。
■自動巻き。18KWGケース。アリゲーターストラップ。ケース42×35mm。454万円。


heritage002

3660
シンプルなトノー型ドレス
2針+スモールセコンドのシンプルなトノー型は、ケースも小振りでドレッシィな雰囲気を高めている。
■自動巻き。アリゲーターストラップ。ケース35×29.6mm。右18KWGケース/244万円。左18KRGケース/234万円。


heritage003

5497
デザインを遊んだトウールビヨン
インダイヤルやトゥールビヨンを囲むリングとインデックスに大きく凹凸を付け、モダンなデザインに。
■手巻き。アリゲーターストラップ。ケース42×35mm。右18KRGケース/1319万円。左プラチナケース/1474万円。

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ヘリテージの年齢層について

ヘリテージ が似合う年齢層(年代)といえば?

  • 50代  (32%, 13 票)
  • 60代以上  (27%, 11 票)
  • 40代  (22%, 9 票)
  • 30代  (17%, 7 票)
  • 20代  (2%, 1 票)

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6 (10票)
クイーン・オブ・ネイプルズ

クイーン・オブ・ネイプルズについて

可憐な卵型のケースは王妃の時計がモチーフ
1810年、初代がナポリ王妃のために製作した世界初の腕時計は、縦長ケースだった。特徴的な卵型のケースは、その王妃の時計をモチーフとする。
華奢な女性にも似合う小振りなケースの中に、精緻な機械式ムーブメントを納めた。

クイーン・オブ・ネイプルズの定番腕時計3選

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8967
SSケースは、現代的な装い
SSモデルはケースも少し大振り。自動巻き搭載で、外観も中身も現代的だ。文字盤は真珠母貝製。
■自動巻き。アリゲーターストラップ。ケース43.75×35.5mm。SSケース。160万円。


queenof002

8918
文字盤に輝く大粒のダイヤ
ブレゲ数字を大胆にアレンジ。その6時部分では洋梨型の大粒ダイヤモンドが煌めきを放つ。
■自動巻き。サテンストラップ。ケース36.5×28.45mm。18KRGケース。362万円。


queenof003

8908
ケースの形を生かした機構
時刻表示を下側にオフセット。空いたスペースにムーンフェイズとパワーリザーブ計とを配置。
■自動巻き。サテンストラップ。ケース36.5×28.45mm。18KWGケース。372万円。

クイーン・オブ・ネイプルズの年齢層について

クイーン・オブ・ネイプルズ が似合う年齢層(年代)といえば?

  • 40代  (32%, 20 票)
  • 30代  (26%, 16 票)
  • 50代  (16%, 10 票)
  • 60代以上  (15%, 9 票)
  • 20代  (11%, 7 票)

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【3】ブレゲの歴史

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【一言で解説】

ブレゲの歴史は1775年、フランス・パリのシテ島に開設された小さなアトリエに始まる。創業者は、時計の進化を2世紀早めたと称賛される天才時計師アブラアン-ルイ・ブレゲ。
いくつかの変遷を経て現在に至るまで、伝統的時計製作技術と革新性とを継承している…。

 

「今ある時計機構の3/4を発明」した天才時計師

フランス・パリに創業したブレゲだが、初代アブラアン-ルイ・ブレゲ自身はスイス・ヌーシャテルの出身である。15歳でパリに渡り、本格的な時計師としての修業をスタート。そして1775年、18歳でパリのシテ島に自身の工房を開設。

 

高度な時計技術に加え、最新科学や美術にも精通していた初代ブレゲが製作する時計は、たちまち大成功を収めた。途中、フランス革命の動乱からスイスに逃れた不遇の時代もあったが、1823年に没するまで、後述する様々な発明によって、時計技術を大きく進化させていった。

 

創業者亡き後は、息子のアントワーヌ、その息子のルイ・クレマンと、ブレゲ家によってエ房は引き継がれた。祖父の名を継いだクレマンの息子アントワーヌも優れた時計師であったが、若くして急逝。失意に陥ったクレマンは1870年、経営をエ房長だったエドワード・ブラウンに委譲することを決意する。

 

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航空時計「タイプXX」を生み出した4代目

一方、ブレゲ家の若き世代は、時計とは別の分野で名声を得る。航空機である。5代目ルイ・シャルルとその弟ジャックは、優れた航空機設計者として名を馳せたのだ。その事実が、時計のブレゲ社にも恩恵をもたらす。1918年から航空計器分野に参入。1954年には、フランス海軍航空部隊の依頼を受け、今もコレクションを彩るパイロット・クロノグラフ「タイプXX」の製作へと至った。

 

1970年、ブラウン家による100年の歴史は幕を閉じる。後を継いだのはパリのジュエラー、ショーメだった。さらに1987年にはインベストコープ社ヘブレゲ社の経営は受け継がれた。この間、ジュウ渓谷に新たな工房が開設され、また初代が製作したタイムピースの修復によって、多くの複雑機構技術が腕時計にもたらされるなど、今のブレゲの礎が築かれた。

 

そして1999年、ブレゲ社は、スウォッチグループへと委譲され、今に至る。グループの持つ豊かな開発力によって、初代ブレゲの革新性は受け継がれ、新たな時代がここに開けた。

 

ブレゲの歴史について深堀り

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時計に革新をもたらした天才時計師

初代アブラアン-ルイ・ブレゲは1747年、スイス・ヌーシャテルに生まれた。パリでの修業時代から才能は開花。今ある時計機構の3/4は、彼によって発明、あるいは革新されたと言われ、不世出の天才時計師の名をほしいままにする。

 

 

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「初代の精神を継ぐ現社長」は経営手腕を発揮

現ブレゲ社 社長兼CEOのマークA.ハイエック。祖父は、ブレゲ再興の立役者であり、スウォッチグループの会長であった故ニコラスG.ハイエック氏。
研究開発を最優先する若き経営者は、初代と同じ革新性をメゾンにもたらす。

 

 

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創業直後のパリのブレゲ工房

1775年、初代ブレゲが自身の工房を開設したシテ島には当時、時計や宝飾職人が集まっていた。工房があった建物は現存。

 

 

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フランス海軍のマリン・クロノメーター発注書

1815年、初代ブレゲは王国海軍時計師の称号を授けられ、高精度なマリン・クロノメーターを製作し、海軍に納品した。

 

 

 

【4】ブレゲの工場

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※スイスのジュウ渓谷にある最新ファクトリー

 

【一言で解説】

今のブレゲの工場は、スイス時計製作の中心地ジュウ渓谷に位置する。建物内には、最新の工作機械と共に19世紀当時のマシンも取り揃えられ、伝統的な職人技術を受け継ぎながら、高精度で美しい時計が生まれる。

 

18世紀の伝統技法から最新技術までを自在に操る

1976年、それまで創業地のパリにあったブレゲの工場は、スイスのジュウ渓谷のロリエント村に移された。以来、全製造工程がスイスで行われている。

 

スウォッチグループ傘下になってから大きく拡張された近代的なブレゲ・マニュファクチユールの建物の中では、239年にわたるブレゲの歴史を遡ることができる。

 

シリコン製脱進機やひげゼンマイに代表される、21世紀の技術が駆使される一方、19世紀に使われていたマシンも未だ現役で動いているからだ。例えば文字盤を彩るギヨシェ用の旋盤がそれで、古いマシンを操りながら今も手作業で一刃ずつ模様を彫り込んでいるのだ。

 

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今もパーツの1つずつを手仕事で仕上げる

グランドコンプリケーション工房と呼ばれる特別な部屋は、さらに時代が古い。ここでは初代ブレゲが製作した時計を、当時と同じ素材や技法で製作できる道具が取り揃えられている。そして18世紀当時の技術に精通し、道具を操ることができる技術者が、修復や特別な複雑時計の製作に取り組んでいる。

 

伝説的時計マリー・アントワネットを復刻した「No.1160」の製作も、この工房で行われた。さらに近い将来発表される、多様な複雑機構を搭載する時計の開発・製作も、ここで進行中だ。

 

むろん、ブレゲが製作するすべての時計は、パーツの一つずつが手仕事で仕上げられ、組み立てられている。高級時計にふさわしい高品質と美しい仕上がりもまた、ブレゲのDNA。ブレゲ・マニュファクチュールには、創業以来培ってきた技術のすべてが、集約される。

 

工場内部の様子

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【1】 ムーブメントの組み立て部門。複雑機構では、パーツを組み込む度に入念にチェックし、作動状況も確認する。

 

【2】 人造ルビーを取り付けたレールの間にトゥールビヨンのキャリッジを置き、回転させながら重量バランスを確認し、慎重にウェイトが取り付けられる。

 

【3】 トゥールビヨンの組み立て工程。特に高い技術を有する職人を選抜し、メゾンを代表する複雑機構の製作に当たる。

 

【4】 建物内は、白を基調とした明るい壁や天井に、木の床がシックな色合いで重厚感をプラス。モダンで落ち着きのあるインテリアだ。

 

【5】 ムーブメント組み立て部門。大きな窓からは明るい陽射しが室内に届く。窓の外には草原の風景が広がる。

 

 

 

【5】ブレゲの発明

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【一言で解説】

ブレゲの時計が著名人に愛されてきたのは、優れた機能と美しさとを兼ね備えていたからこそ。
優れた時計技術と科学的な知識を持ち合わせた天才時計師は、高い美意識も併せ持っていた。

 

複雑機構からデザイン、仕上げでも優れた功績を遺す

初代ブレゲによる発明を数え上げると、きりがない。最もよく知られているのは1801年に特許を取得したトゥールビヨンであろう。それ以前にも、自動巻き機構のペリペチュアル、テンプの耐衝撃装置パラシュートなどを考案。

 

1795年には懐中時計をクロックにセットすると、時間が同期するシンパテイック・クロックも発している。香箱からの動力伝達を一定に保つコンスタントフォース、ひげゼンマイの伸縮時の重さの偏りを軽減する巻き上げひげ(ブレゲひげゼンマイ)、リング状になったリピーターのゴングもすべて、初代ブレゲの発明である。

 

さらに時計機構だけではない。先端にリングを備えるブレゲ針、流麗なアラビックのブレゲ数字をはじめ、デザインにもその名を遺す。ダイヤルのギヨシェも彼の考案。これは金属製ダイヤルの反射を防ぎ、視認性を高めるための、機能美でもある。

 

初代亡き後も革新は続く。現代のブレゲもシリコン素材を逸早く採用したり、磁石を応用するなど、多くの特許を取得。発明精神こそブレゲのDNA。

 

ブレゲの発明について深堀り

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リピーターを革新したリング状ゴング

リピーターに関する初代ブレゲ自筆の草稿。彼は1783年にリング状のゴングを考案。それ以前は、鐘を用いていたためケースの大型化が避けられなかった。リング状ゴングの登場により、リピーター時計は実用的サイズになったのだ。

 

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ブレゲを代表する高精度を得る複雑機構

1800年に提出された「トゥールビヨン・レギュレーター」に関する特許申請書に添えられた水彩画による機構図。姿勢差によって生じるテンプの軸の摩擦の変化と潤滑油の偏りとを解消し、高精度を得ることを目的とした。

 

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1808年に製作された「No.1188」

1808年、スペインのドン・アントニオ王子に販売されたモデルで、4分で1周するトゥールビヨンを備える。2つのスモールセコンドの内、一つは任意で止められるランニングセコンドで、パワーリザーブ計も搭載する。

 

【一覧】 創業から現在までに至る発明と革新

1780年:自動巻時計の「ペルペチュアル」の開発

 

1783年:ミニッツリピーター用のゴング・スプリングの発明 / 有名なブレゲ針とブレゲ数字をデザイン

 

1786年:手彫りギヨシェによるブレゲ文字盤

 

1789年:「ブレゲ・キー」で知られるラチェット・キーオイルなしで作動する脱進機

 

1790年:「パラシュート」(衝撃吸収装置付きの時計)の発明

 

1792年:シャップ腕木式通信機のための機構開発とその製造

 

1795年:「パンデュール・サンパティーク(シンパティック・クロック)に関する初の記述 / 永久カレンダーの開発 / ブレゲひげ「ゼンマイ/ルビー・シリンダー」脱進機

 

1796年:「スースクリプション」の名で知られる1本針時計

 

1798年:コンスタンス・フォース脱進機の特許(3月9日) / 時計機構を応用したメトロノームのミュージカル・クロノメーターの発明

 

1799年:「モントレ・ア・タクト」

 

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【6】ブレゲの顧客

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【一言で解説

1775年に工房を開いて以来、初代ブレゲの時計は多くの王侯貴族に愛されてきた。
その名声はフランスだけに留まらず、ヨーロッパ各地や中東、アメリカにまで広まった。豊富な資金力を持つ顧客の存在なくしては、時計の革新は成しえなかったのだ。

 

数々の著名人に愛され続ける「真の価値」

いかに天才時計師であっても、顧客がいなければ時計製作はままならない。初代が成し得た偉大なる発明の歴史は、それを称賛し、購入してくれる顧客の存在抜きにしては、語れないのだ。

 

例えば、自動巻き機構の「ペルペチュアル」は、初代ブレゲによる優れた発明の一つだが、この最初の購入者は、大富豪にしてフランス国王の従兄弟であったオルレアン公爵だった。

 

1782年にはフランス国王ルイ2世と王妃マリー・アントワネットに謁見する機会を得たことで、国王と王妃もまた顧客となった。これが伝説の超複雑時計「No.160」、通称マリー・アントワネット製作へと至る足掛かりである。

 

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愛好家であったナポレオンが、不遇の時代を救った

フランス革命に翻弄された不遇の時代を救ったのは、ナポレオンとその一族だ。ナポレオン自身は、1798年のエジプト遠征にブレゲのクロックと時計を携えた。ナポリ王妃のカトリーヌ・ミュラは、熱心なブレゲ愛好家で知られ、彼女のために世界初の腕時計が誕生している。

 

2000年、パリのヴァンドーム広場にあるブティックの地下に開設されたミュージアムには、創業時から記録された膨大な顧客台帳や資料が厳重に保管されている。

そこには世界各地の王侯貴族、科学者、政治家、文化人などその時代時代に頂点を極めた著名人が名を連ねる。そして電子化された現代の顧客名簿にも著名人の名は数多い。ブレゲが真の価値を持つ証しだ。

 

ブレゲの顧客について深堀り

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台帳はブレゲの歴史を知る貴重な資料

創業以来の顧客台帳が、今も大切にミュージアムに保管され、ブレゲの歴史を知るための貴重な資料となっている。
また製造台帳もそこにはあり、ムーブメントの機能や文字盤やケースの素材、製造コストなどが詳細に記録されている。

 

 

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伝説の時計の復刻にも台帳が大活躍

上がマリー・アントワネット王妃が発注したとされる伝説のブレゲNo.160。1987年に盗難にあったが、製造台帳が残っていたため完璧な復刻が可能となり、2008年4月に「No.1160」(写真下)としてお披露目された。

 

 

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ナポレオン・ボナパルトの顧客台帳

ナポレオン・ボナパルトの名が記された顧客台帳は、歴史的資料としても貴重。1798年にリピーターウォッチ「No.38」、カレンダー表示とリピーター付きのキャリッジ・クロック「No.178」、リピーター付き懐中時計「No.216」を購入。

 

【一覧】ブレゲの著名な顧客の一部

 

オルレアン公爵(1780年)
フランス王妃マリー・アントワネット(1782年)
フランス国王ルイ16世(1783年)
シャルル・モーリス・ド・タレーラン・ペリゴール(1787年)
コンドルセ侯爵(1792年)
皇后ジョセフィーヌ(1798年)
ナポレオン・ボナパルト将軍(1798年)
ルクレルク将軍(1801年)
英国皇太子(1803年)
ジョヴァンニ・パイジェルロ(1804年)
ビュルテンブルク王子(1805年)
オスマン・トルコ皇帝セリム3世(1806年)

 

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アフターサービス情報

ブレゲの保証期間・オーバーホール料金など、アフターサービス情報。

メーカー保証期間
2年。

 

オーバーホールの推奨期間
約3~4年毎。

 

オーバーホールの基本料金
*ストラップモデル料金(ブレスレットモデル料金)。シンプル手巻き:7万7000円(8万2000円)。ミドルコンプリケーション手巻き・シンプル自動巻き・クロノグラフTYPE XX・XXI:8万8000円(9万3000円)。ミドルコンプリケーション自動巻き・クロノグラフ(TYPE XXを除く)その他付力機能無し:10万3500円(10万8500円)。GMT付きアラーム・シンプルトゥールビヨン:19万8000円(20万3000円)。付加機能付きトゥールビヨン・クラシックパーペチュアルカレンダークロノグラフ:22万円(22万5000円)。フライバッククロノグラフ・ミニッツリピーター・1975年以前のアンティークウオッチ:見積もり。

 

オーバーホールに外装の仕上げは含まれるか?
有償オーバーホールのみ含む。

 

オーバーホール後の保証期間
有償の場合のみ2年。

 

オーバーホールの納期
約3~5週間(本国から部品の取り寄せ、本国メーカー修理の場合を除く)。

 

古い時計の修理は、何年前のモデルまで可能か?
すべて受け付けるが、アンティークは本国にて見積もり・修理。

※アフターサービスの問い合わせ先:ブレゲ ブティック銀座(03-6254-7211)

 

 

 

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