プロのテクニックで完璧お手入れ!

お洗濯のプロがニットの洗い方からしまい方(保管)までをレクチャー。
丁寧なプロセス&プロならではのコツで、ニットのお手入れ失敗なし!

目次

ニットのお手入れ方法

洗濯

脱水

干し方

整える

保管方法

 

〈種類別〉ニットの洗濯方法

薄手ニットの洗濯

ウールニットの洗濯

化繊(アクリルやポリエステル)ニットの洗濯

①ニットのお手入れ方法

教えてくれたのは

 

国家資格クリーニング師
中村祐一さん

洗う

〈1〉洗剤液をつくる

洗面器に水を入れ、中性洗剤を表示どおりに溶かします。「水温が高いと縮みの原因になります。水温は30℃以下を守り、すすぎまで同じ温度で行いましょう」

〈2〉目立つ汚れを下洗いする

 

衿ぐりや袖口の皮脂汚れは、洗剤液に浸して下洗いを。「こすったり、もんだりすると毛羽立ってしまうので、手でつかんでは離す“にぎり洗い”で」

〈3〉袖と衿ぐりが外になるようにたたみ、ネットに入れる

 

汚れがちな袖と衿ぐりが外になるようにたたみ(左のイラスト参照)、ネットへ入れます。「小さめのネットを使うのがコツ。中でニットが動きにくくなり、縮みや毛玉を防止します。目は細かめのものがベスト」

〈4〉洗剤液で洗う

 

手洗いの場合

ネットごと洗剤液に沈め、20回くらい押し洗いします。「強く押すのはニットが傷むもと。優しく押して」。洗い終えたら5~10分つけおきします

 

 

洗濯機の場合

ドライコースまたは手洗いコースを選び、〈5〉、〈6〉のプロセスまでを行います。「中性洗剤を使用し、柔軟剤はあらかじめ投入口にセットします」

 

 

背中側を上にし、肩口をつかんで側面を重ね、袖を外側に折り返す

 

 

もう片方の脇を1の縁にそろえて重ね、同様に袖を折り返す。

 

 

袖の位置をキープしたまま、裾を折る。

 

knitwash038

 

左から右へ全体を表に返し、袖を身ごろにのせるように折り、ネットに入れる。

〈5〉水を替えて2回すすぎ、柔軟剤液に浸す

knitwash039

 

洗面器に水を入れてニットを沈め、手で10回ほど押してすすぎます。水を替えて2回繰り返したら、表示どおりの柔軟剤をきれいな水に溶かし、全体をなじませて

 

脱水

〈6〉洗濯機に入れ、脱水する

knitwash040

 

ネットごと洗濯槽に入れ、脱水します。「シワやよれを防ぐため、10秒脱水したら一時停止を3回行います。シワのつきやすい薄手のニットは、その都度取り出し、軽くほぐすとベター」

 

干す

〈7〉平干しネットで干す

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脱水後はすぐにニットを取り出し、風通しのいい場所で陰干しに。「濡れたニットは、つるすと重みで伸びや変形の原因に。平干しが基本」。平干しネットは100円ショップにもあります。

 

平干しネットがない場合

 

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ワイヤネットで平干し台をつくるワイヤネット2枚をS字フックで連結し、スカート用ハンガー2本で引っかければ、2段式の台に

 

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ハンガー3本を使って干すハンガー3本を使い、首、袖、裾部分をそれぞれにかけて干せば、重みが分散されて伸びを防止

 

整える

〈8〉袖→身ごろの順にアイロンをかける

洗ってごわついたニットは、スチームアイロンで風合いよく仕上げます。「面積の小さい袖→広い身ごろの順番でかけるとシワになりません」

 

knitwash045

 

表裏がずれてよれないよう、まず柏の表面を手でならします。「アイロンはニットから2mm浮かしながら、スチームを当てて」。身ごろでも同じことを繰り返します

 

しまう(保管方法)

〈9〉たたんで引き出しに入れ、防虫剤と除湿剤をのせる

伸びやすいニットはたたみ、防虫剤、除湿剤を入れて引き出しやケースで保管します。「頻繁にあけ閉めすると、効果が薄れるので注意。防虫剤は、においがつきにくいピレスロイド系がおすすめです」

 

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ニットの背中側を上にし、収納スペースの幅に合わせて片脇をたたみ、袖を下側に重ねる。

 

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反対側の脇も同様にたたみ、両袖が重なる場合は厚みが出ないよう、少しずらして重ねる。

 

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身ごろを縦半分に折り、表に返せば完成。タートルネックの場合はタートルを手前に折る

 

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通気性を確保するため、ニットの枚数はスペースの8割程度に。「防虫剤は気化した成分が下にいくので、ニットのいちばん上に置くとまんべんなく効果が得られます」

 

knitwash050

防虫剤のにおいが気になる場合は、ハンガーにかけて通気性のよい場所でしばらく干すか、スチームアイロンを当てます。「折りジワがついたときもスチームアイロンを使いましょう」

 

 

②〈種類別〉ニットの洗濯方法

冬のスタメン・ニットは洗うと、伸びたり、毛玉やシワができてしまったりとなかなか手ごわいアイテム。たらいで手洗いが基本です。

薄手ニット

伸びないように干すこと

 

シミや食べこぼしは事前に部分洗いを。指でトントンと叩きながら生地に洗剤を染み込ませて、シミを浮き上がらせるように。

 

 

ニットは型崩れを起こしやすいため、たらいに洗剤を入れ、押し洗いをしましょう。洗濯機を使うときはネットに入れて手洗いコースで。

 

 

絞らずにタオルドライします。洗濯機で脱水するときは、バスタオルに包んでくるくると巻いた後、洗濯槽の底に置いて30秒以内を厳守。

 

 

水分の重みで伸びやすくなるので、ハンガー3本使いのM字干しに。中央に襟を通し、前後のハンガーに裾と袖をそれぞれ振り分けて干す。

 

ウールのニット

コット柔軟剤でふくらみを取り戻す!

 

 

シミは事前に中性洗剤を1~2滴つけてから、水をつけた歯ブラシで軽く叩くように落とす。

 

 

汚れやすい襟、前身頃、ひじ、袖口をなるべく1か所に集めながらたたみます。

 

 

たらいに30℃くらいのぬるま湯と規定量の中性洗剤を入れて、手で混ぜます。

 

 

2~3分ほど置いた後、洗剤液をニットに行き渡らせ、両手で20~30回程度やさしく押し洗い。

 

 

手のひらで洗剤液をギュッと押し出した後、2回水を替えて20~30回押し洗いしてすすぐ。

 

 

すすぎ終わったら、規定量の柔軟剤を入れ、2~3分間浸します。

 

 

絞らず、05と同様に手のひらで押して水分を取った後、広げたバスタオルで水気を吸い取る。

 

 

水分の重みで伸びないよう3本のハンガーでM字干しに。必ず陰干ししましょう。

 

化繊(アクリルやポリエステル)のニット

コットシワが出ないように気をつけて洗う

 

 

中性洗剤を使って押し洗い。洗い方はウールのニットと同様で、汚れが気になる襟や袖は手のひらでつかんでは離す「つかみ洗い」を。

 

 

ウールと同じ要領で洗剤液をすすぎ終わったら、柔軟剤で仕上げ。こちらもウール同様、2~3分浸してから手で水分を押し出して。

 

 

バスタオルの上に置き、手のひらで押して水分を取った後、そのタオルでくるくる巻いて包み、洗濯機で10秒ほど脱水します。

 

 

3本のハンガーを使い、陰干しでM字干しに。平干し用の台があれば平干し台にシワにならないよう置いて干してもOK。

 

 


この記事を書いたのは

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メンズファッションブランドナビ編集部

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