万年筆ブランド一覧

 

王道から隠れた名ブランドまで「全40ブランド」を網羅。

万年筆を買う・贈るなら絶対に知っておきたい。

 

世界的に人気なペリカンやパーカー、日本を代表するパイロット&セーラーまで、世界中の万年筆ブランドを国別『日本・ドイツ・フランス・アメリカ etc…』に分けて一覧でまとめています。

目次(もくじ)

日本の万年筆ブランド一覧

セーラー万年筆


セーラー万年筆

腕利きの職人集団が日本の万年筆文化を支え続ける

書き出してから確実にインクが出て、スムーズに書き続けることができる。セーラーマーン年筆は、万年筆として当たり前のこの働きを確実に実現させるために丁寧な手作業にこだわりながら、90年以上にわたった良質な万年筆を作り続けている国産ブランド。
 
1911年に広島の中心地で創業。日本で始めて金ペン先製造を手がけた伝統を持つ。セーラーが通過してきた歴史は日本の万年筆の歴史ほぼすべてであり、この間の万年筆文化を支えてきた。
 
「現代の名工」に選出された長原宣義氏をはじめとする腕利きのペン職人は、1990年代から全国各地で万年筆クリニックを開催し、熱心な万年筆ユーザーの声を丹念に拾い、新しい技術や製品に反映。伝統を守りながらも、万年筆の新しい可能性を切り開き続けるエネルギッシュなブランド。

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パイロット


パイロットコーポレーション

「多彩なペン先が楽しめる」日本を代表する筆記具ブランド
パイロットの歴史は創業者である並木良輔氏が抱いた金ペン完成への情熱を抜きにしては語れない。
1910年代、東京高等商船学校の教授であった並木氏は、教鞭を執る傍ら万年筆の研究を行い、ペンポイントに使用する摩擦に強い金属を探していた。日本中を探し回った末、北海道で天然のイリドスミンの鉱脈を見つけ、研究の末ペンポイントの加工に成功する。
 
硬く摩擦に強い特長を持つイリドスミンのペンポイントの成功を受け、1918年に前身となる並木製作所を設立し、パイロット万年筆の名で製造販売を始めた。
 
1929年には特殊ペン先のポスティングやコースが、翌年にはフォルカンなどが次々開発され、現在の15種類の豊富なペン先が揃うカスタムシリーズへと継承される。その後も1963年発売のキャップレスなど魅力的な製品を次々発表し続けている。

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万年筆博士


HAKASE(万年筆博士)

熱烈なファンが支え続ける山陰の専門店が作る万年筆
JR鳥取駅から5分ほど歩いたところにシックな店構えの万年筆博士がある。その店の小さな作業場でHAKASEブランドの万年筆を作り続けているのが田中晴美さんだ。
 
15歳から万年筆職人の道に入り経験は50年を軽く超える。取り扱いが難しい天然素材も、長年の経験と技で見事に味わいのある万年筆を作り上げる。
 
また、世界に1本だけ、自分が自分のために使うオーダーメイド万年筆も受け付けており、自分に合った筆記角度、筆圧、筆速などを調整して作ってくれる。そんなこともありリピーターは全国に広がり、いまでは完成まで2年近く待ちが続く人気ぶり。

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プラチナ萬年筆


プラチナ萬年筆

美しい文字を書くことを第一に考えたモノ作りを展開
1978年、最高の品質を求めた本格派万年筆、プラチナ#3776が発売。開発は当時万年筆通として知られた作家の梅田晴夫氏を中心にプロジェクトチームが組まれ、軸の長さや直径、重心などが細かく設定された。
 
現在は#3776型でセルロイドやブライヤー、屋久杉などの貴重な素材を定番軸として供給しつつ、2004年には、ペン先と軸全体にプラチナを用いた新しいプラチナ・プラチナを発表。2014年には設立95周年を迎える。

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ナミキ


ナミキ(Namiki)

パイロットが誇る伝統の最高級漆器塗り蒔絵万年筆
ナミキは「パイロットコーポレーション」が手がける高級蒔絵万年筆ブランド。
その歴史は古く1926年にまで遡る。パイロットの創業者、並木良輔氏が新たな万年筆を開発すべく、蒔絵界の重鎮 松田権六氏を筆頭とした蒔絵師集団「国光会」とともに高級蒔絵万年筆の販路を開いた。

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川窪万年筆店


川窪万年筆店

三代続く老舗万年筆店のオリジナル定番万年筆
川窪万年筆店は3代続く老舗万年筆店。1926年、初代川窪長七さんが東京・早稲田で万年筆店を開いたのがはじまり。1981年頃の2代目の一夫さんの時代にアンティーク万年筆のブームが起こり、手作り万年筆が見直されるようになる。
 
3代目の克美さんが27歳の若さで店を継ぎ、現在、国内外のブランド万年筆を販売する傍ら、昔ながらのセルロイドやエポナイト製の定番万年筆に加え、天然木材を利用したオリジナル万年筆も製作している。

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中屋万年筆


中屋万年筆

腕利き職人の技の粋を集めて生み出される「和製万年筆」の逸品
日本の伝統工芸を巧みに取り入れ、大量生産ではできない個性的で魅力あふれる万年筆を生み出している国内ブランド。
 
発足は2000年。プラチナ万年筆の製造現場に40年以上勤務した熟練職人を中心にウェブ上に立ち上げた手作り万年筆ショップで、ブランド名はプラチナ万年筆の発祥当時の屋号「中屋」から命名した。
 
個人の需要に沿うためオーダーシステムを導入しているのも特徴。日本古来の色彩を取り入れた輪島漆器万年筆を主軸に、セルロイドやブライヤーといったシリーズも揃う。

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大橋堂


大橋堂

東北・仙台の老舗万年筆店が作り出すハンドメイド万年筆
エボナイト軸に丁寧に漆塗りを施した万年筆でファンの多い仙台の大橋堂。1919年生まれ、13歳の頃から80年以上も万年筆を作り続けている植原榮一さんと、3人の弟子職人が日々丹念に仕事をしている。
仙台の工房の他、有名百貨店の催事などで購入できる。

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エクスキャリバー


エクスキャリバー

希少な素材を採用した万年筆で独自の世界観を繰り広げる
エクスキャリバーは2004年に誕生した日本の筆記具ブランド。英国のアーサー王伝説をイメージした装飾デザインで、日本製万年筆にはなかった独自のスタイルを築く上げ、ひときわ異彩を放っている。
 
同軸やキャップに希少な素材を用い、スターリングシルバーや真鍮、パラジウムメッキなどの装飾を細部に施している。なかでも胴軸に黒水牛やオランダ水牛の角を採用した「コルベニック」シリーズは、天然素材ならではの風合いや独特な色彩によって、合成樹脂では味わえない世界観を演出。
 
デザインの良さを適度な重量感のバランスを考え、キャップと胴軸部分に超軽量かつ高価なマグネシウム合金を取り入れるなど、精度の面も追求している。

カトウセイサクショ


カトウセイサクショカンパニー

「浪速の万年筆職人」が生み出す手作りセルロイドペン
カラフルな色彩、手に持ったときのフィット感のあるセルロイド万年筆が持ち味の「カトウセイサクショ」。
 
1926年生まれの加藤清さんが、1946年に父親の店を継ぎ職人となったことが同ブランドの始まり。1955年頃から輸出にも力を要れ、アジア諸国でトランク片手に自ら万年筆を売り歩いたことも。
 
激動の万年筆人生を歩む加藤さんだが、現在も妻の春枝さんと力を合わせて国内向けに万年筆を製造している。

ランスロット


ランスロット

初心者にも最適。デイリーユースに最適な本格派の万年筆が多彩に揃う
ランスロットは、1946年に創業した日本の筆記具メーカー「ぺんてる」が展開するブランド。万年筆・油性ボールペン・シャープペンシルなど豊富なラインナップが魅力で、万年筆は8シリーズ・5シリーズ・3シリーズの3系列から選べる。
 
最上位の8シリーズは高級感あふれるデザインが持ち味、5シリーズは8色の多彩なカラーバリエーションと独自開発の高耐久塗装で、毎日使うのに適した機能性を持つ。3シリーズは入門用で新社会人に人気があります。

丸善


丸善

輸入からオリジナルまで手がける日本の老舗
創業は1869年。福沢諭吉の勧めにより、門下生の早矢仕有的が西洋の書物や文化を取り入れるため丸屋商社(当時の名称)を開業したことが始まり。
 
1907年から万年筆の輸入をはじめ、1914年頃になるといち早くオリジナル万年筆の生産に着手。ウォーターマンの万年筆を模した「ゼニス万年筆」が記念すべきオリジナルモデルとなった。
 
その後、1925年に誕生した「丸善アテナ万年筆」は、清楚な外見、精密な機構で人気を博した。1994年に今の丸善万年筆の名でオリジナルブランドを発足。往年の時代を彷彿とさせるスタイルで、万年筆ファンを楽しませている。

ドイツの万年筆ブランド一覧

ペリカン


ペリカン(Pelikan)

優れたバランスで万年筆ファンを魅了する定番ブランド
いま日本でもっとも人気がある万年筆を販売店などに訪ねれば、必ず筆頭に上がるのがペリカン。
 
初めての1本として、毎日使うペンとして、多くの人がペリカンを選ぶのはなぜなのか。端的に表現すばそれは「バランスの良さ」と言える。5つのサイズに分かれたバリエーションは、ひとりひとりの手の大きさや用途に応じて最適な1本を選べるよう、バランスよくラインナップ。
 
また各モデル、太さや、長さ、重さ、重心などが絶妙なバランスで設計され、ペン先の調子も硬軟のバリエーションが豊か。金などの原材料高騰の影響で値上げが続くなか、価格とクオリティのバランスをなんとか保ち続けていることも評価されている。

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モンブラン


モンブラン(Montblanc)

マイスターシュティックで知られる「高級万年筆」の代名詞的な存在
万年筆のことをよく知らない方でも「モンブラン」は耳にしたことがある、というくらい抜群の知名度を誇る筆記具ブランド。1906年に創業し万年筆の製造を開始し、2006年に100周年を迎えた。
 
モンブランは1924年に発表した万年筆、マイスターシュティックの大ヒットによって急成長。1950年代には既に”高級万年筆の最高峰”といわれ、世界中の調印や契約など重要なシーンで使われる筆記具として選ばれてきた。
 
日本では1963年頃から輸入が始まり、品質の高さとデザインの秀逸さから、いつかはもちたいとビジネスマンが憧れるステイタスシンボルになった。

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ラミー


ラミー(LAMY)

デザインと機能が見事に融合。筆記具の常識を覆すブランド
ラミーの創業は1930年。現在のラミーの基盤を作ったのは1960年代にモダンデザインの要素を大胆に取り入れた「ラミー2000」。バウハウスの影響を受けた工業デザイナーを起用し、斬新でユニークな発想を筆記具に取り入れることに成功。
 
以来約20人のデザイナーと契約し、他のブランドにはないデザインと機能美を備えた筆記具を作り続けている。また筆記具を作るうえでラミーがもうひとつこだわっているのがクリップ。スプリング式のクリップから収納式、スライド式などユニークな形状を持ちながらもしっかりとした機能を持っている。

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ファーバーカステル


ファーバーカステル

ドイツが誇る「世界最古」の老舗筆記具ブランド
鉛筆をはじめ、画材用品や製図用ペンなどが世界中で愛用されているドイツを代表する老舗筆記具ブランド。
 
創業は1761年に鉛筆の製造を開始したのが始まり。以来250余年、初代から代々直系の子孫によって経営が引き継がれている。「世界に向けて最高品質のものを届け、トップを目指す」という経営理念のもと、上質な製品を数多く手がけている。
 
万年筆は、スタイリッシュなデザイン性と革新的な技術が魅力。デザインシリーズという製品の中で、さらにアンビションとエモーションという2つのラインナップがある。

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カヴェコ


カヴェコ(KAWECO)

1930年代のヒット作を再現した復刻モデルが勢揃い
1892年にドイツで創業した「カヴェコ」の名は、創業者の2人のイニシャルからつけられたもの。
ペン先を胴軸内に収納できる「セーフティ万年筆」、透明なインク窓を設けた万年筆「ディア」、ポケットサイズのペンセット「カヴェコ・スポーツ」など、名作と呼ばれる製品を生み出してきた実力派。
1981年に製造を休止するも1995年に復活。現在はドイツ・ニュルンベルクに本社を置き、往年のディアやカヴェコといったモデルの復刻版をベースに新たなカヴェコを展開。

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ウォルドマン


ウォルドマン(WALDMANN)

数々の世界特許を取得し、良質なシルバーペンを作り続ける巨匠
ドイツ屈指の精密機器工業地であり、貴金属製造で知られる地でもあるシュヴァルツヴァルド地方のフォルツハイムに拠点を置く筆記具ブランド。
 
創業は1918年と古く、小規模でありながらも他ブランドへ広くOEM供給するなど技術力にも定評がある。日本では2005年から本格的販売をはじめ、知名度、人気度ともに急上昇している。
 
軸素材にスターリングシルバーをふんだんに使いながらも、比較的入手しやすい価格帯でラインナップしていることも人気の理由。ペン先は かな漢字も心地よく書けるよう、日本で最終調整をするなど書き味へのこだわりも徹底している。

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ステッドラー


ステッドラー(STAEDTLER)

鉛筆・製図用品の老舗が作る愛嬌ある「書き方万年筆」
鉛筆や製図用ペンシル、色鉛筆などで知られるステッドラーは、1835年にドイツ・ニュルンベルクに鉛筆工場として創業した老舗。過去にいくつかの万年筆を作っている。
 
なかでも有名な「ファウンテンペン」は2008年に発表され、日本でも発売開始となった。ヨーロッパの子ども用書き方練習用というジャンルだが、太軸で握りやすく書きやすい。大人も気軽につきたい万年筆だ。

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イタリアの万年筆ブランド一覧

アウロラ


アウロラ(AURORA)

自社一貫生産から生まれる「機能」と「デザイン」が調和した万年筆
1919年にイタリア北部のトリノで創業した、イタリア最古の万年筆ブランド。
「メイド・イン・イタリー」にこだわる姿勢は創業時から受け継がれ、現在もペン先の加工からボディの組み立てまで、トリノの自社工場で一貫生産している。
 
アウロラはその独創的なデザインと機能を備えた筆記具の生産を追求し、長い歴史のなかで数々のヒット作を誕生させてきた。
 
1919年に工業デザイナー、マルチェロ・ニッツォーリーがデザインした万年筆「88」や、建築家マルコ・ザヌソによる1970年登場の「アスティル」、「テッシー」は、斬新なスタイルで筆記具の世界に大きな影響を与えた。
 
1940~50年代に復刻され、1930年代のセルロイド製万年筆を再現した「オプティマ」とともに、クラシカルなデザインと独創的な技術が調和した万年筆として、アウロラを代表する人気シリーズとなっている。また、アウロラは新しい世代に向けた万年筆作りにも意欲的に取り組み、「タンタレム」や「イプシロン」など、カジュアルなシリーズのラインアップも充実させている。

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デルタ


デルタ(DELTA)

「鮮烈な美しさ」を極める職人の情熱が注がれた万年筆
南イタリアのナポリ郊外パレーテで1982年に創業したデルタ。伝統職人の手仕事に誇りとこだわりを持ち、イタリアならではの感性が光るファッション性の高いデザインと、卓越した職人技による完成度の高さを兼ねそなえた万年筆を生み出している。
 
後世に語り継がれる伝説的なペン「ドルチェビータ」を1997年に完成させ、これは今やデルタを象徴する存在となった。
 
2008年には待望の新作「カプリコレクション」を発表。カプリ島の澄んだ海と空を彷彿とさせる美しい軸色で、ドルチェビータに続く主力となっている。現在は限定生産シリーズも多数発表しており、芸術品のような華やかさでファンを魅了し続けている。

マーレン


マーレン(MARLEN)

斬新なデザインとカラー配色でファンを魅了
ブランド名はハリウッドの大女優「マレーネ・ディートリッヒ」に由来する982年設立のイタリア筆記具ブランド。小規模ながらも他ブランドにはないセンスでオリジナリティにあふれる筆記具を製作している。
 
18金、シルバー、エボナイト、レジンなど厳選された素材のみを使用。それらを色鮮やかな色と形でバランスよく配置した万年筆は、ファッションの国イタリアを感じさせる絶妙な出来栄え。見た目も楽しみながら書き味を堪能できる。

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モンテグラッパ


モンテグラッパ

”書く宝石”と賞賛されるペンの美を追求するブランド
セルロイドやスターリングシルバーなどの素材を吟味し丹念に作られるペンが”書く宝石”と賞賛されるイタリアブランド。
 
創業当時は黒いボディがほとんどだったものの、1920年代から色鮮やかなセルロイドをペン軸に採用。理屈抜きのシンプルな美しさがあるその万年筆は、伝統工芸が盛んなバッサーノという土地柄が育んだ気質から生まれている。目で楽しんで、手で美を感じるペン。それがモンテグラッパの魅力。

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スティピュラ


スティピュラ(Stipula)

フィレンツェの芸術・伝統を想像力豊かに万年筆で表現
スティピュラは1973年にイタリア・フィレンツェで創業したブランド。高級アクセサリーで培ったノウハウと優秀なアルチザン(伝統職人)の技術を活かし、1991年から本格的に筆記具の製造を開始。
 
現在も数多くの歴史的遺産が残され、優雅で美しい景観にあふれているフィレンツェ。そんな街並みを彷彿とさせる万年筆「エトルリア」をはじめとした、芸術文化にあふれた優雅な万年筆をリリースしている。

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ビスコンティ


ビスコンティ

ユニークな発想を活かした個性的で美しい万年筆を輩出
万年筆収集家ダンテ・ベル・ベッキオとルイージ・ポリが、1988年にイタリアのフィレンツェで創業。1920~50年代の万年筆黄金期の再現を目指し、かつての万円筆に多様されたセルロイド軸の再生や、昔ながらの完全ハンドメイドを追求している。
 
また、セルロイドとアクリルを融合させた「アクリロイド」、画期的なインク吸入機構「ダブル・タンク・パワーフィラー」を独自で開発、新しい技術にも積極的に挑戦し続けている。

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アメリカの万年筆ブランド一覧

クロス


クロス(CROSS)

160年の伝統を受け継ぐ「優美な万年筆」を幅広く展開
クロスは160年の歴史を誇るアメリカで最も長い歴史の筆記具ブランド。1949年に、現在も続く筆記具の「機構上永久保証制度」を導入し、高級筆記具ブランドとしての気概を全世界へアピールし続けている。
 
クロスといえばボールペンブランドとしてのイメージが強いものの、万年筆でもリーズナブルなものから高級なラインまで、その選択肢の多さは見逃せない。
 
万年筆は90年代に創業者の名を冠した「タウンゼント」や、創業100周年からの由来を受け継ぐ「センチュリーII」といったトラディショナルラインをはじめ、2008年からは最新作「アポジー エグゼクティブコレクション」を加るなど斬新なモデルも次々輩出。伝統を重んじつつチャレンジを続ける創業者の姿勢を現在も守っている。

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シェーファー


シェーファー(SHEAFFER)

デキるビジネスマンを魅了するスマートな井出達
ひと目見ればそれとわかる。シェーファーの万年筆には際立った特徴がふたつある。胴軸にインレイされた”ひし形”のペン先「インレイニブ」と、キャップに輝く「ホワイトドット」だ。
 
ホワイトドットは1924年に品質マークとして誕生し、現在に至る全製品に採用されている。1920年代以降、ライフスタイルやバランス、PFMといった画期的なモデルを次々と発表し、米国万年筆の黄金期を築いたシェーファー。
 
当時の人気デザインを受け継いだ現行モデルは、若い世代には新鮮な印象を、往年のファンには懐かしさを感じさせる。

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コンクリン


コンクリン(CONKLIN)

古き良き地代のデザインを元に復活を遂げた名ブランド
万年筆黄金時代にクレセントフィラー吸入式を開発し、一時代を築いたアメリカの老舗ブランド。
「富むソー矢の冒険」など多くの著作を残した米国の文豪マーク・トウェインがクレセントフィラー万年筆を愛用し、コンクリンのプロモーションに貢献するなど1910年代~1920年代にかけて人気となった。
 
しかし1929年~1933年にアメリカは大恐慌となる。コンクリンもそのあおりを受け、1938年に経営不振でシカゴのシンジゲートに売却され1955年に消滅。消えてしまった伝説ブランドの復活を願うファンは多かった。
 
そんなコンクリンが復活したのは2000年のこと。創業当時のデザインをベースに、伝説のクレセントフィラーを採用したシリーズで見事に復活を果たした。2006年からは日本市場にも参入。100年前の懐かしいデザインと構造に触れることができる。

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フランスの万年筆ブランド一覧

ウォーターマン


ウォーターマン(WATERMAN)

「万年筆の礎」を築いた技術の伝統と、パリのエスプリ漂うデザインを融合
華麗で気品あるデザインから、優雅な印象が漂うブランドのはじまりは、一人の外交員の苦い失敗の経験がきっかけだった。
 
アメリカで保険外交員をしていたルイス・ウォーターマンは、ある大口契約のサインをする場面で、ペンのインクが漏れて契約書に染みを作ってしまう。急いで新しい契約書を持って戻ると、すでにライバル会社に契約をとられた後だった。
 
この苦い経験が、ウォーターマンに万年筆の改良を思い立たせ、1883年世界初の毛細管現象を応用した万年筆を誕生させた。1926年には本拠地をアメリカからフランス・パリへ移転。華麗なモデルを次々発表した。
 
流線型の定番「カレン」や「エドソン」は滑らかな書き味が人気のモデル。そこには、ペン芯の改良に情熱を捧げた創業者・ウォーターマンの意思が受け継がれている。

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レシーフ


レシーフ(Recife)

多彩なデザインと葉巻用ケースで「ライティングウェア」を提案
斬新なポスターを打ち出し、万年筆のケースにはアルミ缶を使用するなど、前衛的なアイディアが光るレシーフ。そこには、筆記具への新たな提案とメッセージが込められている。
 
レシーフは、1987年に2人の若いフランス人デザイナーによって生み出されたブランド。保守的、伝統的な体質を否定し、ユニークな発想でペンを創り出している。
 
提案するのは「ライティングウェア」。眺めているだけで満足するような万年筆も魅力だが、彼らが目指すのは身に着けるように持ち歩ける万年筆。洋服のように選べる「ベビープレス」をはじめ、格式に捉われない自由な発想で、レシーフは万年筆とそこにある新たなスタイルを提案する。

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カルティエ


カルティエ(CARTIER)

宝石細工の技術をペンに踏襲。気品漂う名門ブランド
パリの宝石店として創業し、その当時から華麗な顧客を持っていることで知られている世界を代表するジュエリーブランド。
 
厳しい目を持つジュエラーとして代々受け継がれる伝統の職人技から生まれるまばゆいアクセサリーは、創業から160年以上経つ現在でも多くの人々を魅了している。
 
筆記具の歴史は比較的浅く、1976年に発表した楕円形の万年筆「オーバルペン」からはじまった。以降、カルティエのジュエリーや時計コレクションをモチーフに、宝飾ブランドならではの芸術性、美しさ、気品を兼ねそなえたペンを作っている。またその洗練されたフォルムやディティールには、カルティエのスピリットを感じさせるアクセントを備えている。
 
大胆な発想を組み込みながらも、独特の芸術性を持ったカルティエらしいラインナップに注目したい。

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エス・テー・デュポン


エス・テー・デュポン(S.T.Dupont)

上質な貴金属素材を贅沢に使い、ペン先まで手作業で作り上げる職人気質
高級皮革メーカーとして創業し、一点モノのトラベルケースや貴金属素材を使ったライターなど、贅を凝らした製品を生み出すラグジュアリーブランド。
 
ギヨシ模様やダイヤモンドヘッドなどブランドを象徴する緻密かつ華麗な装飾は、ジュエリーを思わせる美しさと派手すぎない落ち着いた風合いを兼ねそなえている。
 
筆記具の歴史は1973年からと比較的浅いものの、万年筆のペン先を自社で手作りするなど徹底している点にも注目。

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イギリスの万年筆ブランド一覧

ダンヒル


ダンヒル(dunhill)

英国スタイルに遊び心たっぷりにダンディズムをプラス
ダンヒルはイギリスを代表する高級ファッションブランドそんなダンヒルが作り出す筆記具は、クラシカルな英国スタイルに遊び心をプラスし、使う楽しみをさりげなく感じる仕様になっている。
 
計算し尽されたデザインと機能美は実用性も高く、日々の筆記具生活を楽しくしてくれるのが魅力だ。1930年から並木製作所(現パイロット)と契約し、ダンヒルナミキとして蒔絵万年筆を製作。柔軟な発想から生まれる筆記具に注目度が高い。

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ONOTO


オノト(ONOTO)

文豪たちに愛された万年筆を現代に蘇られた名品揃い
オノトは往年の英国万年筆メーカー「デ・ラ・ルー」のブランド。1905年に誕生し、1921年にストームライン、1937年にマグナなどのヒット作を生み出す。
 
日本でも1907年から輸入を開始。そのインクフローの良さ、書きやすさなどから人気を博し、夏目漱石、内田魯庵、北原白秋をはじめとした文豪がこぞって愛用した。
 
1958年に労働闘争から生産を中止するものん、熱烈なファンが有志で復活を望む動きをはじめ、2004年に新オーナーがイギリス・ノリッジでブランドを復活させた。現在は一世を風靡した伝統的なスタイルを受け継ぎながら、華麗な万年筆を生み出している。

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ヤード・オ・レッド


ヤード・オ・レッド

純銀に伝統の手彫り装飾を施す英国ブランド
19世紀に主流だったデザインと当時の機構を伝承し、現在も当時のまま筆記具をハンドメイドで作り続けているイギリスブランド。スターリングシルバーとビクトリア調の彫刻は、同ブランドの代名詞にもなっている。
 
クラシカルなデザインを継承する一方で、2006年にブランドのイメージを刷新するボールペン「エスプリ」を発表。女性をターゲットにしたこのモデルは、独特のフォルムとカラフルなラッカーでどのブランドにもない斬新さがある。
 
今後も伝統の技術を組み込みながら、意表をついた斬新な製品展開に期待がかかる。

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スイスの万年筆ブランド一覧

カランダッシュ


カランダッシュ(Caran d’Ache)

スイスの精密技術を筆記具に踏襲したブランド
時計製造をはじめとする高度な精密技術で世界に知られるスイスの筆記具、画材の総合ブランド。1924年に鉛筆製造からはじまり、学童用筆記具や画材などを手がける一方で、”ファインライティング”の中枢になっているのが高級筆記具だ。
 
スイスの職人気質を活かし生まれる筆記具は、機能的で使いやすいことで定評があり、世界中で愛用されている。また代表コレクションの「エクリドール」や高級素材を贅沢に使った「バリアス」の性格で緻密な装飾からはデザイン性の高さが感じられる。
 
2006年には高級筆記具の新しいコンセプト「メゾン・ド・オート・エクリチュール」を打ち出した。「創業以来受け継がれている技術を伝承しながら、使うための製品づくりを行うこと」を目指すもので、筆記具を手にしたときの感触や書き心地に重点を置いている。
 
かな漢字を使うことが多い日本人向けには、今後万年筆の字幅を細字を含めた6種類拡大。万年筆用のインク製造とバリエーション拡大にも力を入れ、実用的で使う楽しさを味わえるもの作りを目指している。

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この記事を書いたのは

著者情報

メンズファッションブランドナビ編集部

“本当に正しい情報だけ”を目指し、その分野において「雑誌掲載の実績・専門家の評価・人々の話題性」など、相応しいブランドだけを掲載しています。

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