「初心者に最適な万年筆」と選び方を紹介!
低価格の新定番プレピー、おしゃれなサファリ、国産御三家「パイロット・プラチナ万年筆・セーラー」の入門モデルなどなど、初心者が買うべき万年筆が勢揃い!
今回は
「初めて万年筆を買いたい」
「初心者向けの気軽な1本、本格的な1本が欲しい」
そんな方におすすめな、初心者の万年筆選びのポイント、そして初心者におすすめの万年筆15選を紹介しています。
①初心者×万年筆選びのポイント
②初心者におすすめの万年筆15選
その他 10本…
とりあえず最低限知っておきたい!
初心者が特に重視するべき「インク補充方法」「ペン先の太さ」「ペン先の素材」の3つを解説しています。
万年筆のインク補充方法は3種類あり、それぞれ使い勝手やインクの選択肢が大きく異なります。扱いやすさから、初心者の方には「カートリッジ式」「カートリッジ・コンバーター両用式」が人気。
【カートリッジ式】
出典:http://www.travelers-company.com/
インクの入った小型のカートリッジを交換してインクを補充するタイプ。
インク交換しやすさを重視するならこの「カートリッジ式」がおすすめです。気軽に万年筆を使いたい人や、出張や旅行でインク瓶を持ち運びたくない人にとって最適。
【吸入式】
インク瓶から胴軸の内部の空間にインクを吸入するタイプ。
インクの選択肢を増やしたり、1本で複数のインクを使い分けたいなら「吸入式」がおすすめ。ピストンを引き上げた分だけインクが入るので、使う量も調節できる自由度の高さが特徴。
【カートリッジ・コンバーター両用式】
カートリッジと同じ大きさほどの部品にインクを吸入する、現在主流のポピュラーなタイプ。カートリッジ式と吸入式、両方のメリットを兼ね備えている。
細字から太字まで、ペン先の太さ次第で色んな「筆記線の太さ」が表現できる万年筆。
下記では一般的によく使われている5種類を解説。ちなみに、万年筆初心者は筆圧が強くなりがちなので「細字」がベストです。
細い字を書くのに最適。簿記などこまかな数字を記帳する際や、手帳の限られたスペースにメモを書き込むときに重宝する。画数の多い漢字も線が重ならない。
F(細字)
講義の内容をノートに取るときや、履歴書を書くときなどにちょうどよい太さ。万年筆初心者の人は筆圧が強くなりがちなので、迷ったら細字がベスト。
FM(中細)
細字と中字の中間に位置する太さ。太すぎず細すぎない読みやすい線を出せるので、手紙や日記といったものを書くのに適している。かなり用途の幅が広いタイプ。
F(中字)
一般的な中字タイプ。ほどよい太さは使い勝手がよく、さまざまなシチュエーションで使うことができる。細字を書くのに慣れてきた初心者の人は、中字を選ぶのが無難。
B(太字)
線が太くて主張の強い太字タイプは、葉書の宛名書きや特に大事なメモを書くときなど、目立たせたいものを書くときに最適。サインを書くときにもうってつけ。
ペン先の素材は「万年筆の書き味」を大きく左右する最も重要なパーツ。
硬めの書き味を好む人ならスチールのほうが向く場合もありますが、一般的にはなめらかで弾力のある書き味を楽しむためには金がおすすめ。
初心者は迷ったら14Kがベストですが、安く済ませるならスチールでも十分です。
14K(14金):しなやかな弾力とサビ防止の観点から理想的なペン先とされる。
ステンレススチール:金に比較的近い書き味を持つが、低価格のため頻繁に使用される。
スチール:ステンレススチールと同じ。1万円以下の低価格帯によく使用される。
特殊合金:ステンレスに金メッキを施し、酸性のインクに耐えられるようにしたもの。
ブランドに迷ったときは、国産万年筆の御三家と呼ばれている「パイロット」「セーラー万年筆」「プラチナ万年筆」がおすすめ。
それぞれ日本語が書きやすい独自のペン先を扱っており、日本人向けの重量バランス、サイズの万年筆が多数揃っています。
また国内での取り扱い店舗が多く、調子が悪くなったときなどのアフターケアも充実。特にプレゼントやお祝いで万年筆を贈るなら、この3ブランドがベストです。
強弱のある文字が書け、カートリッジ交換も可能「万年筆の良さが300円」で味わえます。
いま世界で一番売れている、コストパフォーマンス抜群の低価格モデル。
ペン先は書き手の筆記強弱をきちんと表現。ボールペンのような抵抗感が少なく、それでいてゲルインクのようにインクの出が良く、かすれることなく一定のインクフローを保つのはまさに初心者向き。
わずか300円ながら使い捨てではなく、カートリッジ交換が可能というところも評価されているポイント。しかも専用カートリッジは2本で100円と、維持費も非常にリーズナブル。
「初心者が求める書きやすさ」を最大限に追求した、子供だけでなく、学生・大人の初心者にも最適な1本。
2013年の発売以来、飛ぶように売れているベストセラー。鉛筆と同様の持ちやすい六角軸、握りやすい三角形グリップ、樹脂製による軽くて疲れにくい筆記が可能など、パイロットが本気で作った初心者用万年筆。
書き味が左右するペン先は、実は同社で3000円で売れられている「コクーン」と同様のペン先を採用。筆圧をかけずにペン先を自由に動かしても、忠実にインクが追随してくれるので書いていて非常に気持ちがいい。
線の太さは一定なので、止め、跳ね、払いの表現は忠実かつスムーズ。そのため字がとても美しく見えます。
「1000円台で選ぶべき」コストパフォーマンスに優れる1本。
文房具雑誌では常に高評価。書きやすくて安定している、バランスに優れた万年筆。書き味はカリカリ系。力を抜いて速記してもしっかりインクが追随するフレキシビリティが◎。
万年筆の持ち味が楽しめつつ、安っぽく見えないデザインがいい、そんな初心者の方におすすめです。仕事で使い倒したい方にも。ちなみに『オート』は他社OEM万年筆も手がける日本の老舗メーカー。
「日常で気軽に使える」おしゃれな万年筆が欲しい方におすすめ。
ポップなカラーリングを採用してから人気に拍車がかかり、万年筆の高級なイメージを日常使いに変えた世界的ベストセラー。
持ち方ガイドの“くぼみ”に指を添えるだけで万年筆初心者もしっかり書けます。スチール製のペン先は硬く、適当に書いてもインクが追随し、筆圧に関係なくスムーズな筆運びが可能。インク残量が見える窓も気が利いています。
バランスに優れて疲れない「長時間書く仕事をしている人」におすすめの1本。
カジュアルな「サファリ」に対してシンプルな「ネックス」は、紙の上を滑るだけで文字が書ける、万年筆の気持ちよさを大切にしたエントリーモデル。
適度な重さでバランスがよく、握りやすいので長時間の筆記でも手首や指先が疲れません。ペン先はインクフロー抜群の“Aニブ”。多少角度が正しくなくとも詰まることがなく、それだけ初心者に優しいものとなっています。
入学祝い~就職祝いにもおすすめ!「高校生・大学生・新社会人にぴったり」の1本。
セーラーが10代~20代の若者向けに発売した万年筆。これから長く使えるシンプルな王道デザインに加え、ペン先の「1911」という刻印やしなり具合が、1万円クラスの高級感を醸し出す逸品。
ペン先と書き味は硬めのカリカリ系。インクフローが良好で小さい字や細い線が色濃く書けるので、手帳やノートにも重宝します。
初心者「金ペン入門」のベストバイ。わずか5000円で手に入ります。
万年筆を使うなら一度は味わってみたい、金ペンならではのしなやかな弾力が楽しめる国産万年筆。金ペン先だからこそ、ほとんど筆圧をかけなくてもしっとりとした文字を書くことができ、表現力は豊か。
適度な重さを持つバランスのよいボディで、強弱の表現もしっかり伝える。デザインは自然な丸みとゴールドで仕上げで高級感があり、これ1本あれば20代~30代まで長く使えます。
ビジネスに好相性「見た目・使いやすさ・書き味」に満足できる1本。
エントリーモデルでも妥協のない作りを追求した、学生や社会人の初心者向け万年筆。見た目は、高級万年筆マーケットを主力とする老舗ブランドらしいクラシカルな趣で、スーツ着用のビジネスシーンにも好相性。
インク量は多めで追従性も非常に良く、どんな角度でも美しく書け、メモを速記してもかすれないのはさすがの一言。
約14ミリと太目の同軸は、約9グラムと重めのキャップを付けることで安定感を備え、長時間に渡って書いても疲れにくい。ノートを取るのにも向いています。
「手帳用に使いたい方、女性に合うサイズが欲しい方」に最適なミニサイズ。
女性向けのピンクやホワイトから、男性向けのブラックやネイビーまで全8色のカラーを展開する、持ち運びに便利な小型モデル。
とても軽く長時間使用しても疲れ知らず。さらに手頃な価格もあって初心者にこそ打ってつけ。ボディは細軸(10.5mm)。システム手帳のペン挿しやペンホルダーに付けて持ち歩けます。
どこで使っても恥ずかしくない「末永く使えるスタンダード」な本格派。
日本語を書くために「跳ね」「払い」「止め」にこだわった書き味、握りやすい軸など、本格派志向の人のために作られた超実用モデル。
ペン先の種類(筆記幅)は全9種類と多彩。これ1本で手帳・一般書類・宛名書きなど、自分に合った用途が選べます。これを入り口にして、以後、上位モデルへとステップアップする方も多いです。
初心者で「本格的な1本」を探しているなら外せません。
日本最高峰の品質を目指し、富士山の標高(3776m)にちなんで命名された本格モデル。ユーザーからの要望を全てフィードバックしているので、安定感、信頼感は抜群。太くて重厚感があり「14Kスタンダード」とは違った印象に仕上げています。
同社でお馴染み、インクの乾燥を防ぐスリップシール機構を搭載。ペン先は14金で、超極細など細字系の字幅が充実。鮮やかなセルロイドやワインレッドといった女性向きの種類も揃う。
ワンクラス上の高級感。国産御三家の老舗、セーラーの本格入門。
全体的なバランスに優れ、書き心地に定評のある「プロフィット」シリーズのエントリーモデルで、はじめて本格万年筆を持ちたい人にこそ最適。
セーラーの技術が凝縮されたペン先は14金に24金メッキを施し、手にやわらかく馴染むフォルムもさすが。
金属パーツには24金メッキを施し、本物の金らしい輝きを強調。高級感は他社よりもワンクラス上です。上級モデルもあり、さらなるステップアップも望めます。
ボールペンみたいに「メンテナンスが楽」な万年筆が欲しい方に。
その名の通りキャップをなくした画期的な万年筆で、ボールペンのように「ノック式」で使える手軽さで人気。しかしながらペン先には18金を使うなど、書き味は本格的という嬉しい2面性が。
ペン先収納時には、気密性の高いシャッター機構でインク漏れや乾燥を防ぐのでメンテナンスは楽ちん。まさに初心者&入門用にはもってこいです。また、その手軽さと細い軸もあって女性愛用者も多い。
「海外万年筆の入門用」ならコレ。この1本を手に大人の階段を上りましょう。
海外万年筆ながら扱いやすく価格も控えめなので、初めて使う人にこそおすすめ。見た目は大人びたラッカー仕上げのブラックボディが、見るものに落ち着いた印象を与えビジネスユースも◎。
ステンレスのペン先は丸みのある柔らかなカーブを描き、書いた文字にしなやかさを与えます。フランスが誇る万年筆業界のパイオニア『ウォーターマン』の定番モデルという点もポイント高め。
初心者には高価ですが、間違いなく「一生もの」になります。
スーベレーンとはドイツ語で“すぐれもの”を意味し、万年筆のスタンダードスタイルを確立した名品。
上位モデルとしてM600、M800などがある中、こちらのM400は、日本人の手に馴染みやすい少し小ぶりなサイズ感と絶妙なバランスで1番人気のモデル。
最適なバランスに計算されたボディや長時間の筆記も疲れないスムーズで心地よい書き味は、まさに世界が認める万年筆。ボールペンに慣れた初心者にも使いやすく、汎用性に優れています。
高品位な書き心地を実現しているペン先は、お好みの幅が選べるように5種類を用意。さらにペン先には親子のペリカンが刻印された美しいロゴがデザインされ、所有する喜びを加速させます。
メンズファッションブランドナビ編集部
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