世界中のスーツ生地ブランドを網羅!
生地はスーツを構成する大きな要素であり、既製スーツやオーダースーツを注文する際、知っておくと役に立つのが「生地ブランド」。
今回は、一度は羽織ってみたい『憧れの高級スーツ生地ブランド』をはじめ、世界のスーツ生地ブランド一覧(50選)、さらに基礎知識も簡潔にまとめています。
①スーツ生地の基礎知識
②高級スーツ生地ブランド5選【人気ランキング】
■ドーメル
③スーツ生地ブランド一覧【海外・国内】
■イタリア
■イギリス
■日本
一般的にスーツ生地ブランドと言われているものは、大きく分けて「ミル」と「マーチャント」の2種類があります。
■ミルとは、自社の生地ブランドを持っている「織物工場」のこと。
■マーチャントとは、織物工場と契約を結び、テーラー(ショップやテーラ)へ生地を流通していく「織物商社」のこと。また、自分たちで生地の企画もするのでおしゃれな色柄が多いです。
このスーツにはどんなブランドの生地が使われているのか、そんな情報がひと目でわかるのが、スーツの袖部分や裏地についている「生地ブランドのタグ」。
タグにはその生地のモデル名、素材、生産国、そして製作した生地ブランドの情報が詰まっています。読み方は簡単なので、既製のスーツを購入する際にはこの生地タグを必ずチェックしておくことが大切です。
よい生地を見分けるためには経験が必要ですが、まずは生地に触ったときにハリやコシがあるかを確かめてください。
そして生地をクシャっと握ったときにしっかりもとに返ってくることも重要です。そういう生地を使うと実際にスーツにしたときに仕立て映えします。そして着用した際のパフォーマンスも非常によいものになっています。
創業:1936年 / イタリア
日本公式サイト:https://jp.loropiana.com/ja/
創業:1910年 / イタリア
日本公式サイト:https://www.zegna.jp/
創業:1842年 / イギリス
日本公式サイト:https://www.dormeuil.com/jp/
創業:1938年 / ベルギー
海外公式サイト:https://www.scabal.com/
創業:1863年 / イギリス(スコットランド)
海外公式サイト:https://www.harrisonsofedinburgh.com/
1956年イタリア・ボローニャで創業。イタリアやイギリスの優良ミルと長年の取引を行い、単一のミルでは出せない多彩な色柄や雰囲気、そしてトレンドを意識した生地を豊富にコレクションしています。
ちなみに社名は、英語とイタリア語の掛け合わせから由来。世界中のテーラーから高い評価を受けています。
>> 海外公式サイト(英語)
老舗ならではの実力派。1881年ビエラ地区の中心部に織物工場を設立しスタート。
特にシルキーな艶の表現に優れ、どこかモード感のある生地が魅力。老舗ですが、前衛的な表現に意欲的で他にない生地が多く見られます。
>> 海外公式サイト(英語)
イタリアの伝統的手法を堅持。1950年に創業。一大生地生産地ビエラ地区において、最も川上に位置し、きれいな水を使用して生地を生産しています。
古くからの伝統的特産品。アルノ川上流にあるカセンティーノ地方で、200年前から受け継がれてきた羊飼いや農夫などの服地を生産しています。
>> 海外公式サイト(英語)
歴史は1663年以上に遡るイタリア最古残の老舗。年間800万mという膨大な服地を生産。高品質でCPにも優れた名門です。
クラシックはもちろん、ファンシーなジャケット生地なども上手い。価格も品質の割にお値打ちで、コストパフォーマンスに長けています。
>> 海外公式サイト(英語)
1920年創業。イタリアの名門に生地を提供す る、ナポリに設立されたマーチャント。軽い着心地、艶、光沢、色柄の豊富さで通好みの生地か数多く揃う。
また、都会的な美意識のある生地提案にも定評あり。梳毛ウールだけでなく、実はジャージーやデニムなどの素材もうまいです。
>> 海外公式サイト(英語)
1945 年創業でイタリアらしい軽く光沢感のある生地が得意。徹底した品質管理で国内外の有名ブランドが使用しています。
コットン&リネンが人気の『フラテッリ』は、1920年ナポリで創業。ナポリならではの鮮やかで明るいさまざまな色 柄や織柄のコレクションを取り揃えています。
また、ナポリのサルトから支持が厚いことで知られていて、実際にサルトの顧客たちを強く意識したテイストの素材が多い。
>> 海外公式サイト(英語)
品質重視で圧巻の品揃え。1864年ローマで創業。85%以上の在庫を英国製生地で揃えています。伝統に華やかなテイストを加えるのが特徴です。
世界的に知られるカシミアの匠。ルーツは1733年以前にさかのぼるという老舗。梳毛ウ ールやカシミアの高級素材を多用。
貴族的なオーラをたたえた素材が得意で、遠目にもハッキリとした高級感があります。
1969年創業。カシミアやビキューナ、アンゴラなどの高級素材の扱いに優れる「ラグジュアリーな素材」のプロ。
近年はクラシックテイストや色気の提案も巧みに。表現の幅が広がっています。
>> 海外公式サイト(英語)
1950年ごろ創業と比較的新しいものの、古き良きクラシコの王道の生地表現に長ける。
時流に敏感なブランドの多いイタリアにあって、普遍的な価値をしっかり追求しています。
スタンダードな生地の担い手として、世界の服飾メーカーに生地を供給。
ベーシックな素材から、色気のあるものまでしっかり揃っている、大企業ならではの強みが光ります。
>> 海外公式サイト(英語)
1903年創業。マルゾット・グループの1つでありながらも表現力に長け、ファッションの流れに敏感に対応。
個性とセンスの際立った社長の指揮下、“着たい”と思わせる素材作りが巧みです。
>> 海外公式サイト(英語)
誠実なモノ作りに定評のある『レダ』は1865年創業。原料に非常にこだわっており、品質に信頼性が高いブランドとして知られる。
ウール生地に化織 並みの機能性を付与するなど、最新設備を背景にした、高い技術力もここの特徴です。
>> 海外公式サイト(英語)
もとは紡績会社として1963年に創業。トレンドの把握が早く、素材提案にもスピード感があります。
もともと紡績が専門ということもあり、基礎がしっかりしているのも強みです。
1883年創業の英国生地の聖地「ウエストヨークシャー」のハダースフィールドを代表する、高級生地の生産に定評のある名門。
高い品質を保持するために、時間と手間のかかる伝統工法による少量生産にこだわり続けています。華やかな柄モノというよりは、 無地ベーシックのしっかりした繊維の英国素材を作るのがうまい。
>> 海外公式サイト(英語)
高級混紡素材がウリ。1904年に創設された名門。高級混紡 素材の生産に特化することで独自の地位を築き上げ、高いクオリティが特長です。
伝統的英国生地を生み出す老舗。1837年、エイブラハム・ムーンによりガイズリーにて創業高級生地を数多く作り出しています。
>> 海外公式サイト(英語)
「スーパー120′S」を創出した名門。1899年ハダースフィールドにて創業。最上級のカシミアや混紡生地を得意としている。デザインと品質に定評あり。
>> 海外公式サイト(英語)
最高級生地の代 名詞。“繊維の宝石”とまで呼称される超高級素材専門ミル。希少価値の高いスーツ生地は貴族や王族を顧客に多く持っています。
創業は1875年。生地業界の中でも目立って拡大を続けるブランド。
特に夏生地が大得意で、上質なモヘアを多用した涼しい夏服地は、ハリと光沢感に富んでおり清涼感抜群です。
近代設備を積極投入するパイオニア。ブラッドフォードで150年以上の歴史を誇る名門生地ブランド(ミル)。高級ブランドのコレクションでも多数使用されています。
>> 海外公式サイト(英語)
高級モヘアで高い注目を浴びているブランド。1835年ブラッドフォード郊外で創業。高い質でに強い高級モヘア生地の生産で世界的に知られています。
フランネルの元祖であり、1772年創立の英国きっての老舗。もちろんフランネルが代表的生地で、100年前から変わらない生産工程を守り続けています。
>> 海外公式サイト(英語)
最新のハイテク技術も駆使。1930年代に上質なウールメーカーとして名を馳せ、重厚感の感じられる生地が特長。1968年よりスキャバルの傘下に。
夏素材の定番といったらココ。生地の聖地「ハダースフィールド」に居を構える名門。同社の“フレスコ”は夏の定番素材として100年以上も生産しています。
世界中で人気を博しているマーチャント。1859年ハダースフィールドに創業。コーデュロイ、キャバリーツイルからカシミアまで幅広いラインナップを展開。
クイーンズアワードも受賞。1881年ロンドンのゴールデンスクエアで創業。世界で初めて生地の織り耳にブランド名を入れたことでも有名です。
>> 海外公式サイト(英語)
高品質素材を積極的に開発。1807年起源の最初の英国産地マーチャントのひとつです。現在ではスキャバルグループの一社となっています。
高級服地マーケットのリーダー的存在。1836年ロンドンで創立され、サヴィルロウにオフィスを構える老舗マーチャント。英国テイストあふれる生地を展開。
>> 海外公式サイト(英語)
英国伝統服地のスペシャリスト。1916年創業で、狩猟や乗馬用服地をメインに取り扱い、サヴィル・ロウで高いシェアを誇るマーチャントです。
スーツ裏地にも定評あり。1895年創業の英国最大の同族経営マーチャント。サヴィルロウのほぼすべての名門テーラーを顧客に持っています。
>> 海外公式サイト(英語)
業界最高のウールマーチャントに与えられるゴールデンベール賞を何度も受賞。1920年創業ながら、英国の生地ブランドの中でも別格といわれる実力派。
長く着ることのできる高品質な繊維、英国の伝統生地を頑なに守り続ける風格。ウールの品質も極めて高いことで知られています。
1859年に創業した同グループの名を冠するブランド。英国的でリアリティのある素材作りに定評がある。
英国内だけでな く、世界を意識した生地提案はこのブランドの特徴といえます。
>> 海外公式サイト(英語)
エリザベス女王のロイヤルワラントを保有することで知られる実力派。
王室御用達らしい最上級の品質、本質的に“いいモノ”を作り姿勢がはっきりとしています。普遍的なデザインです。
1819年創業、非常な名門として知られてきたブランド。
特にタフな太番手のモヘア素材に長けるほか、無地生地のバリエーションが豊富なのは、歴代の顧客がしっかりしている証。
>> 海外公式サイト(英語)
1788年にスコットランドで創業。特にジャケット生地で知られるカントリーテイストの名手。
梳毛・太番手で作られるファンシー素材に、少しだけカントリーテイストを加えてく る。この塩梅が抜群にうまい。
>> 海外公式サイト(英語)
1921年創業。かつてH.レッサーに劣らない名門として名を轟かせたマーチャント。
高品質&ベーシックな中に、さりげなく色気や柔らかさをたたえた生地提案が巧みです。
創業は16世紀とも言われる歴史のある作り手であり、着るほどに身体に馴染む、英国らしい生地提案が光る。
リアリティのある、ベーシックな生地は高級スーツ入門にも重宝。
1931年創業。英国的な中にも独自のファンシーさを湛えた素材を主軸とする。ワンランク上の表現力をもちながら、リアルに着やすい素材が多い。
>> 海外公式サイト(英語)
創業は1857年の老舗ブランド。ファンシーさの中に英国カントリーのムードも感じさせる。
カイノックに近いテイストもありますが、こちらはより都会的なニュアンスを備えた実力派です。
スコットランド発。カントリーライフを充実さえる、1947年に設立されたカントリー服地専門マーチャント。創業当時と同じ製法で織り上げられるツイードで名高い存在です。
1840年にスコットランド・ラングホルムに設立。英国王室に愛好され確固たる地位を確立し、英国王室御用達の高級生地も手掛けています。世界最高のスコッチタイプの梳毛も有名。
>> 海外公式サイト(英語)
その名のとおり、冬のド定番生地「ハリス・ツイード」の生みの親。スコットランドはハリス&ルイス島で昔ながらの製法で熟練の職人が織り上げています。ざっくりした、肉厚で素朴な風合いが特徴です。
あくまで旧型織機にこだわる国内生地ブランドは、よい水 と職人の街、愛知県一宮にて創業。国内に唯一残る低速ションヘル織機を用い、丁寧に生地を織り上げています。
>> 公式フェイスブック
日本国内随一のミルは1905年創業。一貫生産主義に基づき「ウールはゆっくりゆっくりつくれ」という独自の概念で丹念な服地づくりを実現しています。
>> 公式サイト
メンズファッションブランドナビ編集部
“本当に正しい情報だけ”を目指し、その分野において「雑誌掲載の実績・専門家の評価・人々の話題性」など、相応しいブランドだけを掲載しています。