レザージャケットのメインテナンスは全くしないという人も少なくないですが、適度に行うのは大切なレザージャケットをより長く着るためにも大切なんです。
またそうやってレザージャケットに手をかけることでより愛着がわき、ますますエイジングへの情熱も盛り上がるにちがいありません。特に毎日着れない人こそ、定期的なメインテナンスが大切になってきます。ここで正しいレザージャケットの愛で方をマスターして、実践してみましょう。
天神ワークス(天然皮革を使ったレザージャケットをはじめ、革小物や革バッグを展開する老舗)ではオリジナルでメインテナンスグッズも展開しています。
ブラシとクリーナー、保湿ワックスさえ持っていれば十分、もちろんエイジングにも影響大。まずはここから揃えましょう。
まずはブラシで汚れを落とす。
ブラッシングは革に付着した汚れを落とすための大事な工程。特に縫い目は汚れがたまりやすく、糸が劣化する原因になるので、入念にケアしましょう。ただ闇雲に磨けばいいわけではなく、繊維の方向を意識すること
ウォーターでさらに汚れを落としましょう。
天神ウォーターには油性と水性の汚れを落とす成分が含まれるので、あらゆる汚れ落としに有効。さらにアルコールが入っており、オイルを抜くことができます。つまり、オイル過多な時や、革に入り込んだオイルを一旦リセットしたい時に有効です。ウエスにつけて革を拭きあげるだけ
オイルは適量を意識しましょう。
天神ワックスはレザーを一生モノとして使うために開発されたワックス。蜜蝋も入っているので撥水にも効果あり。革に塗る時はうす~く塗るのがポイント。くれぐれもオイル過多には注意しましょう
時間をおいて磨き上げる。
オイルを全体に薄く塗りこんだら、半日くらい風通しのいい場所で保管して、再び仕上げのブラッシング。銀面を傷つけないように優しく一方向で磨くのが鉄則
自分でお手入れするときにちょっぴり役立つ内容をご紹介。レザージャケットと長く付き合うためにも、基本的なことから覚えていきましょう。
A1.着用シーズンの前と終わりの2回のみで大丈夫。
革の基本的なメインテナンスはオイルを塗ることですが、実は頻繁にオイルを塗ると革自体がしっとりして柔らかくなり、着用者自身のクセを醸し出す深い味わいが出にくくなります。適度な乾燥と、適度な潤いを繰り返すことで、革の表情が美しくエイジングしていくのです。
そのため、オイルを塗るのは着用シーズンの前と終わりの2回のみでいいです。それよりも日々レザージャケットに袖を通すことが大切。エイジングのためということもありますが、革のコンディションも把握できます。
A2.フロントジッパーは閉じて、スナップボタンは外して行いましょう。
メインテナンスを始める際は必ずフロントジッパーを閉じてから行います。これは裏地にオイルが付着するのを防ぐためです。またオイルを塗る作業の時も、ジッパーが閉じていれば形が崩れにくいため塗り広げやすい。
一方で、襟やポケットフラップのスナップボタンはすべて外して行ったほうがいいです。普段は表側へ露出しない裏側の革までオイルを塗りこむためなのですが、塗布後も浸透するのでそのままにしておきましょう。
A3.太いハンガー、もしくは細いハンガーを2~3本使用しましょう。
レザージャケットは重さに負けて型が崩れることがあります。それを防ぐためには太いハンガーもしくは細いハンガーを2~3本使用し型崩れを防ぐことが重要。
また革は湿気が大敵のため、風通しの良い場所に保管するのが望ましいのですが、革表面が日焼けする可能性も出てきてしまいます。そこで乾燥材を入れたクローゼットに保管するなど、着用者の生活環境を考慮して保管しましょう。
A4.まずは自分で応急処置を。専門店に相談するのも◎。
まずは自分で応急処置を。専門店に相談するのも◎。カビ菌は高湿度の環境で活発になり、オイルなどの栄養を好んで繁殖します。シーズン終わりにオイルを塗って、ビニール袋をかけて保管するのは言語道断。風通しのいい部屋で保管することが大切です。
生えてしまったカビはリムーバーなどである程度は除去できるものの、根っこが残るため再発することもあります。自分の愛するレザージャケットのため、いざとなったら専門店に相談するように心がけましょう。
メンズファッションブランドナビ編集部
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