ネクタイやシューズと同様に、時計選びはスーツスタイルにおいて非常に重要なファクターとなるもの。
普段のスーツをもっとカッコよく見せられ、仕事もスムーズに進められること間違いなし。今回はそんな「スーツスタイルを格上げする4タイプの腕時計」と「ビジネスマンにおすすめのブランド腕時計」を紹介しています。
1-1.王道かつ知的さを与える「SSブレス」
1-2.爽やかなビジネスマンを演出する「青文字盤」
1-3.大人らしく見せる「レザーベルト」
1-4.クラス感を与える「トノー型」
2-1.リーダー的な存在を醸し出す腕時計
2-2.大人びた誠実さをアピールする腕時計
2-3.クリエイティブな魅惑をアピールする腕時計
2-4.国際感覚をアピールする腕時計
2-5.コスパ優秀な名品腕時計
なりたい自分を実現するためには、適確な時計選びは不可欠。
ここでは新社会人は絶対に知っておきたい「ビジネス腕時計の定番4タイプ」とオススメの腕時計を紹介しています。
時計の魅力を知ったとき、男ならまずほしくなるのはSSブレス(ステンレスシルバー)の腕時計。堅牢で耐腐食性の高いSSブレスはその実用性もさることながら、ルックスにおいてはメタルならではのクールな質感が、シャープな印象を作り出してくれる。
ブラックの文字盤との組み合わせなら凛々しく、ホワイト文字盤ならエレガントに、同じSSブレスでも異なった雰囲気を楽しむことが可能。ビジネス時計入門アイテムとして、まず手に入れるべきタイプでもあります。
メタルのシャープな質感により”デキる男”感を匂わす。
クールな顔つきは、知的演出に打ってつけ。重厚感があり3つ目クロノグラフとの組み合わせながら、凛々しさも醸し出せる。
■16,000円 / 10気圧防水 / ケース径42.5mm
ブランド伝統のカーキデザインにデイデイト機能を加味。厚みのあるベルトは美しくまとまり、手元から知的さをアピールする。
■103,000円 / 5気圧防水 / ケース径42mm / 自動巻き
知的な印象には、バーインデックスが適任。とはいえ、無色でデザインされるさりげない24H表示という遊び心も見逃せない1本。
■65,000円 / 10気圧防水 / ケース径40mm
今季のトレンドカラーであるネイビーブルー。ビジネススーツにおける大定番色であり、また精悍な印象を与えるのにもっとも適している色。
なかでもオススメなのが、ステンレスシルバーとの組み合わせ。社会人に必須のシャープかつさわやかな印象を作ることが可能。ただ、ケースやブレスまで色を付けてしまうとカジュアルになってしまうので注意が必要。
鮮やかなブルーの文字盤で手元から清涼感をアピール。
深みのある青文字盤が美しく、シンプルなバーインデックスもブランドらしい仕上がり。
■32,000円 / 3気圧防水 / ケース径40mm
クラシカルさを意識したクロノグラフ。文字盤は質感やパターンの違いでコントラストをつけ、デザインにこだわりを見せる。
スーツとの合わせで、一層洒落に。
■18,000円 / 10気圧防水 / ケース径44mm
美しい光沢ブルーの爽やかなフェイスとは裏腹に、クロノグラフやタキメーター、デイト表示など、じつにファンクショナブルな1本。
■36,000円 / 5気圧防水 / ケース径39mm
基本のSSブレスを手に入れたなら、次なるステップとして候補にしておきたいレザーベルト時計。
ケースや文字盤が同じでも、ベルトがレザーになるだけで雰囲気はガラリと一変。カフから覗くレザーの鈍い光沢は、より大人に、より上質に、よりエレガントに見せてくれる。いつものスーツ姿も格段にランクアップが狙えます。
肉厚レザーのベルトとシンプルな文字盤が相まり、大人らしいクラシカルな雰囲気に。クロコ型押しにより、ラグジュアリー感も楽しませてくれる。
■95,000円 / 5気圧防水 / ケース径42mm
シンプルな3針時計は、文字盤とベルトをブラックで統一し大人顔に。丸みを帯びたボディは腕になじみやすく、ビジネスに好都合。
■55,000円 / 10気圧防水 / ケース径39mm
ブラウンとクロコ型押しが相まり、艶やかな印象を与えるレザーベルト。同系色で統一感を出した文字盤はスケルトンデザインを採用し、ムーブメントの繊細な動きも楽しめる。
■25,000円 / 5気圧防水 / ケース径42mm
時計好きがいつか辿り着くのがトノー型。クラシカルな印象の強いデザインとあって、クラス感を薫らせたいときにオススメの1本。
ブレスはレザーが主流。しかしながらSSブレスであっても、ラウンドと比べると重厚感は抑えられ、しずに品よくまとまる。文字盤の多くはエレガントさを重視したデザインを採用しているものが多く、大人の落ち着いた印象作りにもひと役買う。
華やかさがほしいパーティーなどにもマッチするので、いざというときの懐刀として、検討の価値が十分にあるデザイン。
ドレッシーな印象作りには、ラグジュアリー感が魅力のトノー型が適役。とくい白い文字盤&型押しクロコレザーの組み合わせで、品のいい顔に。
■25,000円 / 5気圧防水 / ケース径50×36mm
文字盤から内部が見えるオープンハートを採用し、スーツ姿に余裕を持たせる。太めのバーインデックスが視認性を向上させており、機能性も申し分なし。
■63,000円 / 5気圧防水 / ケース径47mm
ホワイトでまとめられた文字盤に、ローマ数字のインデックスで古風な雰囲気を加味。
スケルトンデザインから覗く精巧なムーブメントが、型押しクロコとともに高級感を漂わせる。
■25,000円 / 生活防水 / ケース径52×37mm
スーツと好相性。デキるビジネスマンも愛用する、おすすめのブランド腕時計を紹介。
1957年に誕生以来、世界的な人気を保ち続ける驚異的なロングセラーにしてベストセラー。クロノグラフをビジネスシーンで着用することに、積極的な意味を与えたモデルともなっている名機。
最初で最後の月面着陸経験を持ち、50年前の誕生時から基本的なデザインは不動という、時計そのものが揺るがないリーダー的存在の手巻き機械式時計。
■399,000円 / SSケース / 手巻き / ケース径42mm
■型式:3570.50
パイロット・クロノグラフで知られる当代きっての人気ブランドにあって、超スパルタンなスペックのダイバーズは選択自体が大人っぽい。
腕時計では頭脳の明晰さに相当する制度も、絶対基準である「クロノメーター」の称号を、スイスの公的機関であるCOSCから取得。
そのために課せられる厳しいテストを、一定規模以上のブランドとしては世界で初めて、自社の全製品の義務としたのがブライトリング。困難をあえて引き受ける、モデルもブランド自体もリーダーらしい選択と言える。
■399,000円 / SSケース / 自動巻 / ケース径42mm
■型式:A111B83PRS
世界一の知名度を誇るブランドのなかで、最も渋い選択といえる1本。
華美な派手さは無縁であり、性能で選択される「冒険者(エクスプローラー)」の腕時計は、都会の中でも存在感を見失わない。
しかも内部は常に進化。現行は耐磁性能に優れ、標準の10倍の耐衝撃性を誇る。
■598,500円 / SSケース / 自動巻 / ケース径39mm
■型式:214270
ゼニスはそもそも懐中時計の時代に旧・国鉄(現JR)が鉄道時計として正式採用していたほど、日本とも歴史的につながりの深いブランド。
極薄3.81ミリ厚の名機「エリート681」ムーブメントの搭載は、時計マニアからの評価も高く、革ストラップ×白文字盤は、決して廃れない腕時計の王道。
目立たずとも上品であり、間違いなく上質。人に警戒心を与えず、判る人には判る腕時計。
■399,000円 / SSケース / 自動巻 / ケース径40mm
■型式:03.2010.681/01.C493
IWCの「ポートフィノ」は、個性的なラインナップが並ぶブランドのなかでも最も大人っぽく、ノーブルな魅力のモデル。
中でもひときわシンプルなこの「ポートフィノ・オートマティック」は、様々な複雑時計やパイロットウォッチの名品を通して語られるIWCの、もう一つの顔を見せる。
ネーミングの由来は、港町でもあったイタリアのひなびたリゾート地。その魅力が1950年代、当時オペラ歌手として人気絶頂を極めた歌姫マリア・カラスに気に入られ、やがてセレブの隠れ家的な保養地となった…。そんな魅惑のエピソードが、シンプルで上品な腕時計に昇華する。
■388,500円 / SSケース / 自動巻 / ケース径40mm
■型式:IW3565
世に知られたスポーツウォッチのベストセラーが数多い老舗のタグ・ホイヤーでは「カレラ」は、スーツに似合う絶妙のスタイリッシュさを見せる腕時計。
ひときわ感度が高いアンテナを持つブランドで、腕時計の大型化のなかでいち早く小型36mmサイズを登場させるなど、そもそも特別に注目したいシリーズ。
伝統的なカーレース「カレラ・パンアメリカン・メキシコ」の名に由来するというディープな背景も、一筋縄ではいかない奥深い魅力を象徴する。
■283,500円 /SSケース / 自動巻 / ケース径39mm
■型式:WAS2110.BA0732
スイスも驚愕する技術力と、独自のスプリングドライブで躍進し続けるグランドセイコー。こちらは週末に外しても、週明けまで動き続けるパワーリザーブ72時間仕様で、普段使いの実用性を向上させた機械式腕時計。
平面とシャープなエッジを残したまま鏡面に仕上げる「ザラツ研磨」が美しく輝き、手元からエレガントな印象を醸し出す。
■432,000円 / SSケース / 自動巻 / ケース径37mm
■型式:SBGR051
クリエイティブな人間の腕時計は、独創的でデザインコンシャスであることを人は期待する。そうした「ひととは違う自分」を視覚的に主張するのであればベル&ロスの「BR」シリーズからは目が離せない。
1992年フランスに誕生した若きブランドの能力は、飛行機のコックピット計器のような異形のデザインで花開く。この見慣れないスクエアで立体的なケースは、四隅を計器盤にビス留めして装備する、クロックをはじめ各計器からインスパイアされたもの。
この斬新さは世界中で熱烈なファンを獲得し、その熱気は今も冷めていない。持ち主のアンテナが腕時計の流行にすら通じていることを、判る人には判る。エキセントリックなデザインは、その絶好のアイコンとなる。
■336,000円 / SSケース / 自動巻 / ケース径42×42mm
ニューヨークを拠点にファッションシーンを牽引するラルフローレンが、腕時計に本格参入したのは2009年のこと。
この乗馬用の鐙にモチーフを採ったフォルムの「スティラップ」は、ファッション性に極めて優れた高級機械式時計という新しい分野へ挑戦するラルフローレンらしい1本。
もっとも大きなサイズのモデルはクリエイティブな男性に相応しく、しかも搭載されているのはジャガールクルト製マニファクチュール・ムーブメント。歴史ある時計専業ブランドの協力を取り付けた離れ業も、腕時計の価値に貢献する。
■612,000円 / SSケース / 自動巻 / ケース径36×38mm
■型式:RLR0030701
こちらはデザイナーや建築家など、クリエイティブ職にピンスポットで人気が高い腕時計。現代のデザイン界にも大きな影響を残し、バウハウス最後の巨匠と呼ばれる「マックス・ビル」のデザインがルーツ。
記号化され、抽象化された直線、ドット、タイポグラフィが織り成すデザインはひたすらクール。ちなみにユンハンスはドイツを代表する巨大時計ブランドです。
■216,300円 / SSケース / 自動巻 / ケース径40mm
■型式:JU-027-4600-00
ハミルトン カーキUTCは、世界標準時をベースに地球上24地点の現在時刻を回転ベゼルで読み取る、ベーシックなGMTモデル。
とは言え、その方式は都市名ではなく国際空港名を3レターコードで表示。海外出張が頻繁な”海外通”にとって便利な機構となっている。
ちなみにハミルトンは、19世紀末に既に高精度の鉄道時計で一世を風靡した名門ブランド。スイスに拠点を持つ現在、国際的イメージはさらにアップしている。
■126,000円 / SSケース /自動巻 / ケース径42mm
■型式:H77505535
エグゼクティブの指名買いブランドとして知られるモンブラン。
そのGMTウォッチは「世界的ブランドの地球観」という二重の国際性を備えており、二つの時刻が並走する機構を、リューズひとつで全てセットできる操作性は小気味いい。
単に歴史と伝統を誇るのではなく、誰よりも優れた使い勝手を指向するのは、筆記具で培ったクラフトマンシップの倫理の他ならない。だからこそ世界中どこでも、シンボルのホワイトスターに目を留めさせる。
■490,350円 / SSケース / 自動巻 / ケース径42mm
■型式:106465
身体の芯から国際派であることを主張するのなら、エクストリームな腕時計はこの1本。
一日で一周する24時間表示は、実は「15時」「17時」など24時間制で時刻を表示することが主流のフランス語圏では、根強いファンがいる。さらに47.5mmのビッグフェイスも、圧倒的な存在感で人にアピールする。
ちなみにロンジンは、時差を超えて飛ぶパイロットに愛用されてきた名ブランド。世界的にも有名な「有翼の砂時計」をシンボルマークとする。
■346,500円 / SSケース / 自動巻 / ケース径47.5mm
■型式:L2.751.4.53.4
コストパフォーマンスに優れる時計ブランド「ティソ」のヘリテージ ヴィソデイトは、いい腕時計が高いとは限らないことを証明する、優れた腕時計。
ヴィンテージ感を活かした機械式時計の原点回帰デザイン。さらにドーフィヌ型の針、ドーム状のガラス、日付と曜日表示を備えた自動巻き腕時計。
新社会人はもちろん、2年目、3年目を迎える社会人の次なる一手にも最適。
■63,000円 / SSケース / 自動巻 / ケース径38mm
■型式:T019..430.16.031.01
オリスはシェアな品質と誠実な価格設定が長年、機械式時計ファンに賞賛される存在で、生意気にならない”いい時計”の条件を満たしているブランド。
オリスの代名詞的な技術である、ディスクではなく針で指示する「ポインター式」のカレンダーは、7日で一周する曜日表示。腕時計に詳しいビジネスマンに目が留まる、粋な趣向の1本。
■147,000円 / SSケース / 自動巻
■型式:745.7688.4034D
このノモス・タンジェントは、腕時計の世界ではむしろ少数派であるドイツのブランドながら、腕時計のジャーマンメイドの誠実さとレベルの高さを見せる存在。
ちゃらちゃらしない質実剛健をアピールするのには、「スイス」の看板をあえて外すというのもテクニックの1つ。
スタイルのルーツは、ブランドを通じて貫かれるバウハウス・デザイン。直線とシンメトリーが効き、装飾性を抑えた合理的主義造形はモダン・デザインの原点を貫いている。
■189,000円 / SSケース / 手巻き / ケース径37mm
■型式:TS1A1S2
文字盤に設置された「時」を表示するための数字や記号の総称。ローマ数字やアラビア数字、丸型や棒型、三角形など、視認性や装飾性の異なる多くのタイプがある。
時計の部品を歯車やネジ、ガラス、バネ、ゼンマイなどひとつひとつまで完全に分解し、キレイに洗浄した後、注油と調整を行いながら組み直す、時計の定期点検&整備のこと。
ボタン操作が可能ストップウォッチ機能を備えた時計。ケースサイドやリューズ上などに設置されたボタンを押すと、計測専用の針が動いてスタートする。
時計のダイヤルやムーブメントなどを収める、外装部品。現在はサビに強く、キズも付き難いSS(ステンレススチール)が最も一般的に使用されている。
時計とは別に24時間で1周する24時間針や、12~24時間表記のベゼルなどを用いることで、同時に2か国以上の現在時刻をしることできる機能を持つ時計。24時間針はGMT針と呼ばれることもある。
メンズファッションブランドナビ編集部
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