パネライを語れる知識・魅力を徹底解説!
もともとパネライは門外不出の軍用時計だったものの、1997年にグローバル市場へ参加し、その強烈なオリジナリティで瞬く間に世界のセレブを魅了。
今やスイスの腕時計ブランド並みのステイタス・人気を誇るイタリアの高級腕時計ブランド「パネライ」。
腕時計専門店「GMT」近藤さん
【1】パネライのシリーズ一覧
2-1.1位:ルミノール
2-2.2位:ラジオミール
2-3.3位:ルミノール1950
2-4.4位:ラジオミール1940
2-5.5位:ルミノール ドゥエ
2-6.6位:コンプリケーション
【3】パネライの歴史
【4】パネライのムーブメント
【番外編】パネライ4大シリーズの違いを徹底比較!
【番外編】アフターサービス情報(保証期間・オーバーホール料金など)
パネライは、モデル名の先頭に記載される5つのケースタイプ+コンプリケーションの「全6系統」でシリーズを構成。
ここではその各シリーズを簡潔に解説しています。
1997年の世界デビュー以降の代表シリーズ。イタリア海軍向けに開発されたリューズプロテクターは、ブランドのアイコン。
1950年代にあった最初期のルミノールに範を採る。リューズプロテクターは備えるものの、形状はラジオミールに近い。
2016年に登場した、薄型という新たな表現に挑んだシリーズ。サンブラッシュのダイヤルなどディティールもドレッシィ。
1936年誕生の初の自社製腕時計が、ルーツ。オリジナルワイヤーラグに似せた細身のラグなど、ヴィンテージ感は実に高い。
ラジオミールからルミノールへの移行期にあったタイムピースが規範。ケースはラジオミールだが、ラグは太めのストレートに。
パネライの技術力は複雑機構にも及び、トゥールビヨンやミニッツリピーターの機構に加え、外装素材でも時計を革新。
※それぞれの細かい違いは記事最後のパネライ4大シリーズの違いを徹底比較!で解説しています。
※ランキング(アンケート投票数順)で並んでいます。
ルミノール が似合う年齢層(年代)といえば?
投票数は201 です。
ラジオミール が似合う年齢層(年代)といえば?
投票数は124 です。
ルミノール1950 が似合う年齢層(年代)といえば?
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ラジオミール1940 が似合う年齢層(年代)といえば?
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ルミノール ドゥエ が似合う年齢層(年代)といえば?
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コンプリケーション が似合う年齢層(年代)といえば?
【番外編】パネライ4大シリーズの違いを徹底比較!
イタリア海軍の要請から始まった「究極の実用時計」
パネライの歴史は、1860年にイタリアのフィレンツェで創業した「パネライ時計店」に始まる。
当初より時計の販売や修理のほかに照準機などの光学機器類も取り扱い、第1次世界大戦の頃には計時装置や水深計といった機器をイタリア海軍に納入。それらは、製品そのものの性能もさることながら、1910年代初頭に開発していた蛍光物質「ラジオミール」を用いて高い視認性を確保することからも、優れた性能が認められていた。
画期的な蛍光物質「ラジオミール」をもとにパネライは1936年に世界初のダイバーズウオッチのプロトタイプを製作。その2年後には完成版を作り上げた。モデル名に「ラジオミール」と冠したそれは、イタリア海軍によって実力を発揮。深海の暗闇でも時間を把握できたことで、特殊潜水部隊の兵士が低速魚雷「SLC」に搭乗して敵艦を撃沈するための任務遂行に欠かせない装備品となった。
「民間用モデル」を解禁し、一気に拡大
イタリア海軍に重用されたパネライの時計は、その優れた性能のために軍事機密扱いとして長らく表舞台に出てくることはなかった。この伝説の時計が現在のように市販品となるのは、1993年。欧州の時計ファンの声に応えて誕生した「ルミノール」と「ルミノールマリーナ」以降のことである。
さらに1997年にヴァンドーム(現リシュモン)・グループに入ってからは積極展開をスタート。原点である「ラジオミール」と「ルミノール」をベースにコレクションを増やしていく。2002年からはヌシャテルの新工場を拠点にムーブメントの自社開発にも着手。Cal.P.2000系のハイエンドから自動巻きのCal.P.9000系、手巻きのCal.P.3000系などを生み出した。
自社製ムーブだけでなく、パネライは新素材でも「コンポジット」や「ブロンゾ」などの開発によって先進性を見せている。
世界初のダイバーズウオッチ「ラジオミール」より受け継がれるパネライの時計。その魅力はいまだ深さを増す一方である。
パネライ自社製ムーブ「全18機種」全部見せます!
2005年に初の自社ムーブP2002キャリバーを発表して以来、パネライは急速にマニュファクチュール化を推進。
現在では、シンプルな手巻きの2針から複雑天体時計のムーブまで18機種をラインナップ。
P.5000「経験の蓄積を凝縮したベーシック機」
巨大なブリッジで全体を覆い、テンプを両受けとした屈強な造作は、これまであったP.2002やP.3000の流れを汲む。歩度調整は安定性に優れた持ち式の可変式を採用。
8日間のロングパワーリザーブを有し、スポーツウォッチとしての能を備えた、パネライのエントリームーブメントということができる。手巻きムーブメントでは2番目に薄く、ケースの厚みを抑えることができるのもこのムーブメントのメリットだ。
●直径:35.7mm、厚さ:4.5mm、振動数:毎時2万1600振動、駆動時間:8日間、パーツ数:127
【搭載モデル】PAM00510、PAM00511、PAM00560、PAM00561、PAM00562、PAM00590など
P.999「超薄型ムーブは古典を極める」
優美な曲線で3分割されたブリッジは、香箱や巻き上げ輪列を覗かせることで高さを抑え、ムープ全体を薄く調えた。その厚みはわずか3.4mm。緩急針をレバー式としたP9991は、厚み3mmとさらに薄い。スワンネック式はゴールドケース用、レバー式はSSケース用と使い分けられる。
【スペック】直径:27.4mm、厚さ:3.4m、振動数:毎時2万1600振動、駆動時間:60時間、パーツ数:154
【搭載モデル】PAM00439、PAM00512、PAM00513
P.3000「ムーブメントもテンプも超大型」
2分割したブリッジは、小さな右側が主要輪列側でコンパクトにまとめられている。左側は2つの香箱を支え、さらに鈴のみを1時間刻みで前後に動かせる機構を収めている。歩調整は可変賞式。大型テンプの安定した動と相まって、より厳密な高精度を実現している。
【スペック】直径37.2m、厚さ:5.3mm、振動数:毎時2万1600動、駆動時間:3日間、パーツ数:160
【搭載モデル)PAM00424、PAM00425、PAM00514、PAM00515、PAM00557など
P.3001「裏側にパワーリザーブ計装備」
P.3000の発展形。ご覧の通り、香箱を支えるブリッジ上に扇形で3日間をカウントダウンするパワーリザーブ計を備えている。さらにリューズを引くとスモールセコンドが0位置に戻り、秒単位の時崎わせができるゼロリセット機構も装備している。
【スペック】直径:37.2mm、厚さ:6.3mm、振動数:毎時2万1600振動、駆動時間:3日間、パーツ数:207
【搭載モデル】PAM00421、PAM00422、PAM00598など
P.3002「パワーリザーブ計をダイヤル側に装備」
一見P.3000と変わらないが、よく見比べると、左側のブリッジに香箱用のルビーの穴石がない。これはパワーリザーブ計を組み込んでいるから。P.3001とは違い、パワーリザーブ計はダイヤル側の4-5時位置に装備され、半円状に運針する。またゼロリセット機構も備えている。
【スペック】直径:37.2mm、厚さ:6.3mm、振動数:毎時2万1600振動、駆動期間:3日間、パーツ数:208
【搭載モデル)PAMCO423
P.4000「最新自動巻きムーブメント」
オフセンターに置くマイクロローターは、ゴールドモデルには22金、SSモデルにはタングステン合金(写真)を用いる。左右どちらの回転向でも香箱が巻き上げられる双向巻き上げは、マイクロローターでは希少。
テンプは両受け、大きな一枚ブリッジという既存ムーブの仕様を受け継ぎ、薄型でも耐久性に優れる。ゴールドモデルはブリッジが円形仕上げのサテンで、ローターの下にエングレービングを施す。
【スペック】直径:31mm、厚さ:3.95mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動期間:3日間、パーツ数:203
【搭載モデル)PAM00572、PAM00573
P.9000「ツインバレルの実用機」
2009年に性した第2の自社ムーブにして、自動巻き専用機である。一枚の厚く大きな地板を利用し、歩度調整に可変慣性式を採用した実用機。しかしツインバレルによる3日巻きや、時針のみを1時間刻みで動かせ時差に対応するなど、基本性能は十分なスペックを誇っている。
【スペック】直径:31mm、厚さ:7.9mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:3日間、パーツ数:197
【搭載モデル】PAM00305、PAM00364、PAM00388、PAM00523、PAM00569、PAMC0571など
P.9001「実用機が多機能に進化」
P.9000をベースに12時間表示のGMT機構とパワーリザーブ計を追加。パワーリザーブ計は裏蓄側、ムーブメントのブリッジ上に配置し、屋形の窓に赤と黒に塗り分けたディスクの色で残量を示す仕掛けだ。時刻合わせの際、針が瞬時に帰零するゼロリセット機構も装備する。
【スペック】直径:31m、厚さ:7.9mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:3日間、パーツ数:229
【搭載モデル】PAM00320、PAM00329、PAM0031、PAM00438、PAM00441、PAM00535
P.9002「パワーリザーブ計を文字盤側に」
12時間表示のGMTやゼロリセット機構、パワーリザーブ計を備えているのはP.9001と同じ。違いはパワーリザーブ計でダイヤルの5時位置に配置され、半円の針式になっている。歩度整をテンプに備えた4つのビスの出し入れで行う可変慣性式は、P.9000系共通の仕様。
【スペック】直径:31mm、厚さ:7.9mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:3日間、パーツ数:237
【搭載モデル】PAM00321、PAM00347、PAMCO507、PAM00537
P.9003「P.9000系最新ムーブメント」
2014年追加されたP.9000系の新作。基本能はP.9001と同じで、パワーリザーブ計を裏蓋側のブリッジ上に置くが、数字を刻んだ円形ディスク表示に改め、より正確な残量が視認できる。GMT機能もP.9001とP.9002が12時間であるのに対し、P.9003は24時間表示。
【スペック】直径:31M、厚さ:7.9mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:3日間、パーツ数:233
【搭載モデル】PANMOO531
P.9100/R「ヨットレース専用クロノグラフ」
4時位置に第3のボタンを装備。これを押すことでクロノグラフ針を任意の場所からスタートさせることができ、ヨットレースのスタート時に必要なレガッタ・カウントダウンとして機能する。
クラシックヨットレースを主催するパネライらしい機構だ。それを司るホイール部分のブリッジを肉抜きし、メカニズムの一部を裏蓋側に覗かせる。センター同軸の秒・分積算計に加え、3時位置には12時間積算計も搭載。
【スペック】直径:31mm、厚さ:9.55mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:3日間、パーツ数:328
【搭載モデル】PAM00526
P.9100「自動巻きフライバッククロノ」
P.2002をベースとし、コラムホイール+垂直クラッチのクロノグラフをP.9000に追加して誕生。フライバック機構も備える。特徴的なリューズガードの操作を妨げないよう、プッシュボタンは左側に配置される。
【スペック】直径:31mm、厚さ:8.15mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:3日間、パーツ数:302
【搭載モデル】PAM00524、PAM00525
P.2004「自社製クロノグラフ初号機」
2007年に発表された初の自社製クロノ。ワンブッシュによる操作ボタンは、通常8時位置。ブリッジは全体を覆い尽くすが、スリットからはクロノグラフの垂直クラッチ部分を、開けた穴からはコラムホイールを見せる。
【スペック】直径:31mm、厚さ:8.2mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:8日間、パーツ数:321
【搭載モデル)PAMOC275、PAMOO311、PAMOO317、PAMCO345など
P.2006「クロノグラフの複雑機構」
2本の秒積算計を持つスプリット・セコンドクロノグラフ。2つの針をそれぞれ専用のコラムホイールで制御する精密な設計だ。その2つのコラムホイールをブリッジに見せる。ブッシュボタンは、左サイドの上下に配置。
【スペック】直径:31mm厚さ:9.6mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:8日間、パーツ数:356
【搭載モデル】PAM00319、PAM00427、PAM00530
P.2005/G「パネライ自社製ムーブの最高峰」
垂直回転のトゥールビヨンに天体時計機能を追加。ダイヤル側には日の出・日の入り、リニア式インジケーターによる均時差赤、日・月表示が配置され、裏蓋側には星座示とパワーリザーブ計を搭載する。
8日巻きのP.2002をベースとするが、トゥールビヨンのケージの回転と各天体赤にパワーが割かれ、4日巻きとなっている。パネライの自社製ムーブでは最も複雑なだけに、その厚みは11mmを超える。
【スペック】直径:36.6mm、厚さ:11.04mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:4日間、パーツ数:375
【搭載モデル]PAM36500、PAM36501、PAM36502
P.2002「水平インジケーター搭載」
最初の自社製ムーブは、2002年に開発がスタートし、3年の月日をかけて完成した。8日巻きの3バレルは、2つを積層、もう一つを並列したレイアウトが巧み。水平に運針するインジケーターも画期的だ。
【スペック】直径:31m厚さ:6.6mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:8日間、パーツ数:247
【搭載モデル)PAMOO200、PAM00233、PAM00346、PAM00384、PAM00576など
P.2003「驚異の10日間パワーリザーブ」
2007年に生したパネライ初の自動巻き。パワーリザーブは10日間まで延ばされ、GMT、水平インジケーター、ゼロリセット機構といったP2002の機能を継承する。自動巻きローターは高効率な双方向巻き上げ。
【スペック】直径:31mm、厚さ:8m、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:10日間、パーツ数:296
【搭載モデル】PAM00270、PAM00323、PAM00496、PAM00533など
P.2005「垂直に回転するトゥールビヨン」
裏蓋側に備えるトゥールビヨンは、垂直回転に加え、30秒で1回の高速回転も実現、より高精度を目指した設計になっている。パワーリザーブは6日間。そのパワーリザーブ計を、同じく裏側のブリッジ上に置く。
【スペック】直径:36.6mm、厚さ:9.1mm、振動数:毎時2万8800振動、駆動時間:6日間、パーツ数:239
【搭載モデル】PAM00276、PAM00306、PAM00315、PAM00558など
ストラップの交換(変更)ができるのも、パネライの楽しみ方のひとつ。
ここでは代表的な6つのストラップをご紹介。
※素材はいずれも代表的な皮革であるカーフ(子牛)なものの、表面の仕上がりとカラーリングで、雰囲気はがらりと変化。
パネライの文字盤は1930年代のデザインを継承しており、使い込んだ感じのストラップはそれとあいまって、アンティーク風のスタイルを強調する。
アソルタメンテブラウン
革の表面を、言わば「毛羽立たせた」ような仕上がり。マットな色調となり、見る角度や起毛の状態で色の濃淡も変わる。ブラウンは、ダメージを受けたアンティークの革製品のような雰囲気を際立たせる。
2万7000円。
アソルタメンテブラック
ブラックに着色したカーフの表面を起毛させたことで、実際の色調はグレーに近い仕上がりとなる。これも折々の起毛の状態で、微妙に表面の色彩に違いが生じる。程よく高級感も漂う。
2万7000円。
レンジャー
レッドを帯びた明るい表面仕上げには、程よいツヤがある。硬質な感じが、いかにも皮革製品といった色調となっている。厚みのある2枚の革を縫い合わせており、頑強そうな作りだ。
2万7000円。
ブラックヴィンテージ
セミマットのブラックカーフの表面には、あえて「ヒビ割れ」があり、文字通りに「ヴィンテージの革製品のスタイルを再現している。ミリタリー風のカラーリングでパネライの時計によく合う。
2万7000円。
ダークブラウンヴィンテージ
上と同じタイプ。色の濃いブラウンカーフに細やかな凹凸を型押しした表面仕上げであるステッチのカラーが生成りで、革と糸の色のコントラストがより際立っている。
2万7000円。
ゴールドヴィンテージ
明るくツヤのあるブラウンカーフに、細やかな凹凸を入れる表面処理を施したスタイル。普通の「ゴールド」と比較すると、硬い感じがなくなり、使い込んだ革の雰囲気が増しているのが分かる。
2万7000円。
カラーストラップも豊富にあります!
ブラックやブラウンのような落ち着いた定番色だけでなく、鮮やかな色彩も多く用意。アリゲーターストラップには、表面仕上げに、光沢豊かな「シャイニー」、程よいツヤの「セミマット」、しっとりした「マット」などが用意されている。
いずれも華やかに時計を飾り、カジュアルシーンにお似合いだ。ここに介したストラップは、左から順に、バーブルシャイニー(新色)、レッドシャイニー(新色)、セミマットピンク、セミマットボルドー、セミマットオレンジ、セミマットイエロー、セミマットグリーン、セミマットブルー。
各4万3000円。
【パネライブティック】
パネライブティック銀座
03-5568-7111
東京都中央区銀座7-6-19
パネライ ブティック大阪
06-6120-7111
大阪府大阪市中央区西心斎橋1-13-5
パネライブティック名古屋
052-951-8111
愛知県名古屋市中区丸の内3-19-12
パネライブティック広島
082-545-7272
広島県広島市中区袋町1-1
【正規販売店】
ISHIDA N43°
011-200-4300
北海道札幌市中央区大通西5-1-1
大丸札幌店
011-223-3660
北海道札幌市中央区北5条西4丁目7番地 大丸札幌店 5F時計売場
HF-AGE仙台店
022-711-7271
宮城県仙台市青葉区国分町 2-14-18 定禅寺パークビル1F
ウイング金沢店
076-223-5582
石川県金沢市片町1-3-15
ティット コレクション
0776-26-2011
福井県福井市中央1-9-21
スリーク新潟
025-210-2511
新潟県新潟市中央区古町通6-959-2
HF-AGE高崎店
027-327-6622
群馬県高崎市新町162
トンプキンス水戸
029-257-5888
茨城県水戸市内原1-175
ISHIDA表参道
03-5785-3600
東京都渋谷区神宮前4-25-15 B1F
BEST 新宿本店
03-5360-6800
東京都新宿区新宿3-17-12
COMMON TIME渋谷 by CHARMY
03-3780-5550
東京都渋谷区神南1-20-7
伊勢丹新宿店
03-3352-1111
東京都新宿区新宿3-14-1 伊勢丹新宿店 本館4階=ジュエリー&ウォッチ
ロッテ免税店銀座
03-6264-6511
東京都中央区銀座5-2-1 東急プラザ銀座8階
銀座三越
03-3535-1792
東京都中央区銀座4-6-16 M2階 時計
日本橋高島屋
03-3211-4111
東京都中央区日本橋3-1-8 高島屋ウォッチメゾン
玉川高島屋
03-3709-3111
東京都世田谷区玉川3-17-1 6階時計売場
COMMON TIME横浜元町本店
045-662-0041
神奈川県横浜市中区元町3-120
安心堂静岡本店
054-254-0111
静岡県静岡市葵区呉服町2-1-9
宝石の八神
0562-48-8811
愛知県大府市共和町3-8-9
松坂屋名古屋店
052-251-1111
愛知県名古屋市中区栄3-16-1 北館5階
京都大丸
075-211-8111
京都府京都市下京区四条通高倉西入立売西町79 大丸京都店 6階時計サロン
oomiya 京都店
0075-229-6689
京都府京都市中京区烏丸通六角下七觀音町623
阪急うめだ本店
06-6361-1381
大阪府大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店 7階時計売場
貴人館
06-6636-6630
大阪府大阪市中央区日本橋 2-7-10 日本橋エクシーリスビル
大阪高島屋
06-6631-1101
大阪府大阪市中央区難波5-1-5 高島屋 大阪店 5階 タカシマヤウォッチメゾン
oomiya 和歌山本店
073-474-0038
和歌山県和歌山市栗栖755-1
カミネ元町店
078-327-3363
兵庫県神戸市中央区三宮町3-1-8
トミヤメカミュージアム
086-226-1038
岡山県岡山市表町2-1-39
アイジュエリーウマキ
086-430-0888
岡山県倉敷市白楽町556-25
アイアイイスズ
087-864-5225
香川県高松市多肥下町1523-1
プリベ石川
089-932-8803
愛媛県松山市千舟町4-4-6
ビジュピコ德島本店
088-699-3339
徳島県板野郡松茂町中喜来前原東5-9-2
岩田屋本店
092-721-111
福岡県福岡市中央区天神2-5-35 新館4階=時計
オロジオ
092-725-7766
福岡福岡市中央区大名1-2-5イル カセットビル 1F
日高本店プロショップ
0985-26-1102
宮崎県宮崎市橘通東3-4-6
時計の大橋
096-353-0084
熊本県熊本市上通町9-5
oomiya 鹿児島店
099-219-9255
鹿児島県鹿児島市金生町2-11
パネライのケースや文字盤の共通性は徹底しており、パッと見で違いを見つけるのは困難。
しかし、ディティールに目を凝らせば凝らすほど細かな違いが!
パネライのリューズは大型にして特徴的。
ルミノール系のリューズプロテクターは一度見れば忘れられない。潜水時計の伝統をもつ背景から実用的で、パネライ時計の大きなアイコンの1つとなっている。
ラジオミール
「巻クラシカルで実用的な形状」
逆三角形タイプのリューズは、20世紀前半のミリタリー系に多く見られたタイプ。グローブをはめた手でも操作しやすい。ミリタリーダイバーズの先駆けであるパネライも、1930年代のオリジナルから、この形状を採用しており、ラジオミールに引き継がせている。
ラジオミール1940
「奇をてらわない形状に細やかな配慮が窺える」
時計で最も一般的な形状である円筒形のリューズで、その頭部が型になるように加工されている。パネライの時計はこのスタイルでも、細やかな配慮が見られ、サイズはやはり大型に仕立て、サイドにもコインエッジを刻み込んで、操作性を良好にしている。
ルミノール
「プロテクターとマッチした形状」
パネライ独自のプロテクターに守られたリューズは、大型の円盤型。プロテクターの厚みよりも径が大きいため、操作性に問題はない。滑り止めのコインエッジも細やかだ。リューズの頭頁部は浅く産み、リューズを押さえるレバーの先が、少し沈んでいるのがわかる。
ルミノール1950
「ルミノールと微妙に異なる形状」
こちらも円盤状のリューズを採用。「ルミノール」よりはやや小振りで、側面のコインエッジのピッチはやや広めだが、十分な操作性は確保されている。頭部は「ルミノール」とは逆に、緩やかに盛り上がっており、レバーの先が少し浮かび上がって見える。
ラグは、ベルトのフィット感に直結する重要な部分。アタッチメントの部分を、いかに腕に近づけるか、ケース形状とともに、それぞれのモデルから工夫が見て取れる。
ラジオミール
「ワイヤーループを現代的に」
「ラジオミール」のラグは、オリジナルと同じワイヤーループラグを採用。ラグの根元はケースの取り付け部に差し込み、ネジ留めしている。この方式は許を取得した独自の構造で、ベルト交換を容易にしつつ、クラシカルなラグを忠実に再現することに成功した。
ラジオミール1940
「ラグの下辺を長く伸ばす」
ケースサイドを流れるような流線型にしていることとあいまって、ラグの下辺を長く取っている。こうすることで、ケースバックからラグにかけてのラインを腕の描くカーブに活わせ、ストラップとの接合部を、できるだけ腕の外側に位置させようとしているのである。
ルミノール
「理にかなったラグの形状」
「ラジオミール1940」と比較すれば“寸詰まり”、急傾斜で腕に接近する。ただし、ケースサイドの形状はほとんどボックス状で、裏蓋もフラットなため、無理にラグの下辺を長くしなくとも、接合部は腕の外側に届き、全体が腕に添う。非常に理にかなっている。
ルミノール1950
「中間型のラグ形状」
形状は「ラジオミール1940」と「ルミノール」の中間に当たる。ケースサイドは“すり鉢”に見える形状で、腕にラグを添わせるために「ルミノール」よりラグの下辺を延ばしている。そのため、ラグの形状はより緩やかなカーブを描いて伸びることになる。
高級時計の風防は、今や高硬度のサファイアクリスタルが主流。パネライもご多分に漏れないが、その成型技術を見せ付けるように、モデルごとにその形状が異なっており、個性も際立っている。
ラジオミール
「緩やかなカーブで往時を再現」
1930年代の初代「ラジオミール」の頃は、硬度が劣るミネラルガラスの全盛時。外部からの力に耐える作りにするために、緩やかなドーム型に成型するのが主流だった。サファイアクリスタルの現行モデルも、当時の作りを意識し、緩やかに盛り上がっている。
ラジオミール1940
「カーブも少し強めに出す」
「ラジオミール」より、やや年代の新しいモデルにインスパイアされた「ラジオミール1940」だが、より強い風防を志向した当時を反映してか、若干「ラジオミール」より、カーブの曲率が高めに感じられる。ベゼルの余度は、少し浅めになっていることが分かる。
ルミノール
「合理的な形状を際立たせる」
細部をよく見ていくと「ルミノール」の形状は角張っており、新しい時計のため大変に合理的だ。サファイアクリスタルの強度も100m~300m防水なら、フラットに近くとも十分な強度を発揮。意匠として見れば、現代的な時計というイメージを強めている。
ルミノール1950
「状ハイエンド&クラシカルな形状に」
ダイヤモンドに次ぐ硬度のサファイアクリスタルは、研磨作業も難しい。そのため、このモデルのように、こんもりと盛り上がったドーム状に成型するのは最も困難。ハイエンド系の多い「ルミノール1950」だからこそ、コスト度外視のドーム型風防となっている。
直径以上に、サイドから見たケースの形状は時計のスリムさを分ける、重要な要素である。パネライが、ダイナミック一辺倒ではないことも4コレクションの比較から、よく理解できる。
ラジオミール
「上下対称な流線型」
ケースサイドは、レンズのようにキレイな上下対称の流線形に形作られているのが、このケースの一大特長である。何学的に美しいというだけでなく、シャツの袖口に吸い込まれるような形状で機能的。
ラジオミール1940
「一段とスリムな曲線美」
流線形を描くが、上下でカーブの曲率が異なり、上部は緩やかで下部は急….さらに真横が尾根状に成型されているのも特長的。マイクロローターを採用したため、ケース厚が一段と抑えられ、流麗である。
ルミノール
「まさにクッション型」
ステンレス鋼のプレートをくり抜いて、そのままケースに….「ルミノール」のサイドビューを見ると、そう言いたくなるほどのダイナミックさだ。しかし、裏蓋がフラットなため、フィット感は十分に高い。
ルミノール1950
「力強さと優しさの共存」
このケースの特徴は、力強さを感じさせる厚みがあることに加えて、「ラジオミール」に通じる丸みを帯びていることにある。まさにすり鉢型といえるカーブを描く形状は、立体感があり曲線が美しい。
時計のケースのソリッド感は、何よりもコーナーの仕上がりに大きく左右される。特にクッションケースの場合、四角いケースの角にエッジが集まり、特徴が際立って見える。
ラジオミール
「角のカーブと調和」
ケース前面の角が外へと向かってなだらかにカーブし、側面も流線形。曲面同士が接するエッジも若干丸みを帯び、調和している。アクティブな表情の中に、高級時計の持つ優美さが巧みに組み合わされている。
ラジオミール1940
「側面からの流麗さ流線」
流線形のケースサイドには尾根があり、そこからエッジへ斜面で登り、ケース前面と繋がる。この面構成のために、エッジ部分は角度も緩やかに接合しており、4ケースの中で最も流麗な外観に見える。
ルミノール
「ソリッドで角張った印象」
プレートから削り出されたという印象が、細部に寄っても強い。角に小さな斜面はあるが、前面と側面は直角のシャープなエッジで繋がり、文字通りにスクエア(四角い)な見た目になっている。
ルミノール1950
「柔らかな印象の側面」
独特のすり鉢状のケースは、側面がごくわずかに曲面的に作られており、面の角部分も外に向かってなだらかな、長めの斜面となっている。前側面のエッジも、若干の丸みを帯びた印象である。
ケースバックは腕時計の防水の要であり、屈強なネジ込み式が主流だが、パネライではサファイアクリスタルを採用したシースルー仕様が多い。
リングの造形にもケースごとに特徴があり、目を楽しませる要素となる。
ラジオミール
「上下の対称性を高める」
この時計のケースバックのSSリングは、比較した中で最も肉厚で、センター向からの傾斜も強い。
この裏蓋と、時計の表側の緩やかなドーム状の風防&ベゼルとが対になって、全体の上下の対称性を高めており、そのデザインの完成度の高さにうならされる。
ラジオミール1940
「時計のスリムさを強調」
SS製リングは比較的厚みがあり、「ラジオミール」と遜色はないのだが、ほかのモデルと異なり、まったくのフラットに成型されている。
それこそ中央のサファイアクリスタルと一体となったかのようであり、着用の際にも、腕当りの良いスタイルとなっている。
ルミノール
「裏蓋側をフラットに近く」
腕時計の形状としては、裏蓋がフラットに近い方が腕のフィット感は上がる。
ダイナミックなフォルムの「ルミノール」では、その辺を意識してかリングの厚さはやや薄めであり、ドーム的な盛り上がりを低く抑えている。全体の印象とは照的となっている。
ルミノール1950
「柔らかな雰囲気を裏蓋に」
「ルミノール」よりやや厚みがあるSS製リングだが、センターから外へと下がる斜面は、曲面的に成型されている。
時計の表側にセットされたドーム形状の強い風防デザインのバランスがとれており、それでいて、腕への当たりも柔らかで、フィット感は損なわれていない。
腕時計を腕につなぎ留めるバックルのデザインに注目が集まることはなかなかない。しかし、時計を腕につける以上、毎日目にする意外に重要なパーツである。
パネライではここにも配慮しており、サイズとモデルに応じたデザインを用意している。
小振りなモデル向け
パネライの時計として小振りな径40/42mmの「ルミノール」系モデル、径42mmの「ラジオミール1940」用の通常型のSS製バックルで、素材バリエーションも用意。テーパーも20mと時計サイズなりの小サイズである。
2万4000円。
幅広なスタンダード型
ケース径44mmの「ルミノール」「ラジオミール1940]用のSS製バックル。テーパー(結合部の幅)は22mmで、対応するストラップのバリエーションも多い。素材もケース素材に応じた各種タイプが用意され充実している。
2万4000円。
メインストリーム用
「ルミノール」の40/42mm、「ラジオミール1940」の42mmモデル用のSS製バックルで、表面仕上げはポリッシュになっている。テーバーは20mとなっており、台形タイプは形状のカ強さが持ち味だ。
3万2000円。
大型の限定でも採用
上のバックルと同様、テーパー22mmで「ルミノール」の44/47mm、「ラジオミール」の45/47/48mm「ラジオミール1940」の47mmに対応したSS製。ポリッシュ仕上げである。大型の限定モデルにも多く採用されている。
3万2000円。
最も大型なバックル
「ルミノール」の2系統と「ラジオミール1940」向けのSS製バックルで、いずれも径47mmのモデルで採用されている。テーパーは何と26mmもあり、幅広でヴィンテージスタイルのストレートなストラップに向いている。
3万2000円。
万能なラジオミール用
ワイヤーループラグを思わせる細身のバックルで、テーパーも20mmと細く、ベルトアタッチメントから先に向けて細身になる「ラジオミール」用のベルト向け。ケースサイズは40~48mmと、いずれにも対応する万能タイプ。
2万9000円。
ラジオミールに合うDバックル
ボタンリリース式で安心感があるディブロイメント式のバックル。「ラジオミール」全サイズに対応。ストラップの固定金具は、ワイヤーループラグを模しており、時計の個性に応じた作りになっている。
5万円。
シャープでエッジの利いたDバックル
「ルミノール」系の2コレクション(径44~48mm)と「ラジオミール1940」(径47mm)用のディプロイメントバックル。それぞれの径42m前モデル向けの細身のタイプもある。屈強なプレートを接合している。
5万円。
ここまでは4タイプのケースの相違点を明らかにしてきたが、ディテールの違いはそれだけに留まらない。特に、非常に似通っていると思われている文字盤を構成する要素にも、様々な違いが見て取れるのだ。
針
針のカラーには注目!
今回紹介した4タイプには、針のカラーリングにバリエーションがあった。シルバーメタリックの針にホワイトの夜光(左)、シルバーメタリックのにオレンジの夜光(中)、ブラックにホワイトの夜光(右)の3スタイル。
針の夜光のカラーは、インデックスの夜光と同じ。ブラックの針は、ホワイト文字盤やオールブラック仕様で使われてきたが、近年は通常のブラック文字盤にも採用例が増えている。
ブラック文字盤でも、夜光のカラーが引き立ち、視性は十分に保たれている。これらのほかに、ラグジュアリー感を出しているモデルでは、針の面をゴールドで仕上げているものが存在する。針は文字盤を様々に彩っているのだ。
インデックス
オレンジカラーが増加中
パネライの文字盤は、ホワイト文字盤やダイバーズの「サブマーシブル」のような特別な例を除くと、ほとんどが伝統あるサンドイッチ文字盤を採用している。これは文字盤にインデックスをくり抜いて、その下に夜光でインデックスを描いたディスクを敷くスタイル。
この夜光のカラーは、長らくホワイトのみだったが、最近はオレンジのモデルが増えている。このカラーはインデックスが「焼けた」ような印象があり、クラシカルなパネライの文字盤に、アンティーク風の鍵を与える。
スイス表示
インデックスサイズとの関係
パネライの時計の6時位置には、「L SWISS MADEL」の表記が入る。「SWISS MADE」の文字列は、ムーブメントがスイス製である場合に記載する。一方、「L」は夜光塗料の種類を示しており、この場合はルミノバ(スーパールミノバ)の頭文字である。
パネライの文字盤では、6時のインデックスの左右に「SWISS」と「MADE」が分かれることが多かった(右)。しかし、最近増えている小振りのインデックスのモデルでは、6時の下に、一続きで記されるようになっている(左)。
スモールセコンド
微妙に異なる針と目盛り
3針の「ラジオミール」(左)と「ルミノール」(右)では、微妙な違いが看取できる。「ラジオミール」は、秒針の形状が心持ち小さく、夜光の部分の面積も小さく見える。そして、バーインデックスの目盛りがやや細い。
一方の「ルミノール」は、バーインデックスの目盛りが太く、表示全体の直径も「ルミノール」は、微妙に大きく見える。
パネライの保証期間・オーバーホール料金など、アフターサービス情報。
■オーバーホールの推奨期間
2~3年毎。
■オーバーホールの基本料金
モデルによって異なり、5万7240円~。おおむね8万円程度。
■オーバーホールに外装の仕上げは含まれるか?
含まれない。
■オーバーホール後の保証期間
1年。
■オーバーホールの納期
約1ヵ月~。
■古い時計の修理は、何年前のモデルまで可能か?
正規品であれば、いつのモデルでも受け付け可能。場合によっては、ダイヤル等のパーツが仕様変更になるケースもある。
※アフターサービスの問い合わせ先:オフィチーネ パネライ(0120-18-7110)
メンズファッションブランドナビ編集部
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