0円から始められる簡単セルフメンテナンス方法
自慢の高級時計を長持ちさせるには、セルフメンテナンスが大切となってきます。ここでは、自分でできる簡単メンテナンスに役立つ道具や、ディテールごとの汚れの落とし方などを解説しています。
腕時計の簡単メンテナンス方法
汗などによってへたってしまったカーフベルト。肌に直接触れる裏部分は、汗じみで色が変化…。せっかくの高級革ベルトも、正しい使い方をしないと台無しです。
一般的に錆びにくいステンレススチールでも、日々のメンテナンスを怠ると写真のように錆が発生してしまいます。原因はケースに付着した汗や汚れで、とくにリューズ周りやブレスレットのつなぎ目などは要注意。そのまま放置しておくと故障につながったり、錆で肌荒れを起こすこともあります。
セルフメンテナンスに使える日常的なアイテムが下の4つです。もう少し本格的にメンテナンスしたいなら、専門的な道具としてはセーム革があると便利です。腕時計を売っているホームセンターやインターネットで購入できます。
どれも日常生活で使っている、すぐに用意できるものばかり。これらのアイテムを上手く使いわけて、腕時計の汚れを落としていく。週に1度か2度のクリーニングに備え、いつでも掃除できるように揃えると便利です。
ステンレスやゴールドに付いた汚れの拭き取りに使う、シカなどの皮を植物油でなめした革クロス。洗えば何回でも使える。
ケースを傷付けないつま楊枝を使用
写真のようにベゼルとケースの隙間は、拭くだけでは汚れがなかなか取れない箇所。木製のつま楊枝を使えば、傷を付けずに汚れを浮かせることができます。
肌と接触するケースバックは、どうしても皮脂汚れがひどくたまってしまう。汚れが固まって取りにくくなってしまう前に、つま楊枝で除去しておくのが望ましいです。
使い古した歯ブラシが時計掃除に活躍
つま楊枝で浮かせた汚れは乾いた歯ブラシを使ってブラッシングします。ブラシはケースやガラスを傷付けないように、毛先が細く、柔らかいものがおすすめです。
リューズの溝などの部分も汚れていると操作性も見栄えも悪いので、念入りにブラッシング。水に濡れたブラシだと、ケース内に水が入る危険があるので乾かした状態で作業しましょう。
心を込めて磨けば愛着感も倍増
セーム革を用いて風防からケースまで全体の汚れを拭き取る。強く擦らず、優しく拭くように心がけましょう。
強く擦ってしまうと汚れ自体が研磨剤のようになってしまい、摩擦を起こして時計に傷が付いてしまいます。ゴシゴシ拭くことは絶対にNG。あくまでも優しく、心を込めて拭きましょう。
綿棒で仕上げれば細かい箇所も完璧
歯ブラシやセーム革で取り除くことができなかった部分の汚れは綿棒で。綿棒の先を指で細めたりすると、さらに細かい部分まで届く。極細の子ども用の綿棒を試してみるのも有効です。
ブレスとストラップは常に肌に触れているものなので汚れやすいです。下記で解説しているクリーニングを、定期的に行うことを強くおすすめします。
ケースの清掃と同様、つま楊枝を使ってコマとコマの間にある汚れを浮かせていきます。カッターでつま楊枝の先端を細くすれば、入りにくい部分にも対処できます。
数枚重ねたティッシュペーパーをブレスの長さに合わせて折りたたみ、少しだけ水に湿らせます。それをブレスの内側に通す。湿らせすぎには注意。
ティッシュをブレスに巻きつけ、ブレスのコマを前後左右に動かす。このとき汚れをティッシュ側に移すように拭き取ります。ティッシュが破れないように注意しましょう。
ティッシュペーパーを広げると、黒ずんで汚れが落ちているのがわかります。この「手入れ2~4」の作業を繰り返して、ティッシュに黒ずみが付かなくなるまで行います。
頑固な汚れは使い古しの柔らかい歯ブラシを使用します。汚れを落とすために少しだけ濡らして磨いた場合は、早めに水分を拭き取ること。強く擦るのはNGです。
乾いたタオルを使ってレザーベルトの内側の汚れや汗を拭きます。こまめに拭くことで革は長持ちしますが、夏の革ベルトの着用は避けたいところです。
直射日光が当たらない、風通しのいい安全な場所で自然乾燥させます。革ベルトは毎日着用せず、休みをはさみながら使うのが望ましいです。
濡れタオルで拭くとレザーを傷めてしまうので、固く絞ったタオルを使います。汗や汚れをタオルに吸い取らせるように当てるのがコツ。強く擦らないように。
腕側車用の消臭スプレーをかける。あとは日陰で自然乾燥。スプレーの使用は週2回程度で十分な効果が得られます。
メンズファッションブランドナビ編集部
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