ポイントをちょっと押さえるだけで見違える!
今回はそんな悩みを克服する「太め&ガッチリ型・やせ型・低身長」の3つの体型に合わせたスーツ選びのコツを紹介しています。
ファッションジャーナリスト
名畑政治さん
▼『体型別』スーツ選びのコツ
■やせ型
■低身長
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ぽっちゃりやガッチリだとついついオーバーサイズのスーツを選んでしまいがちですが、このチョイスは体型カバーのつもりが、かえって体型以上のシルエットを膨張したように見えてしまう逆効果。
イギリスやイタリアの街角を歩く紳士のスナップを見ると、ぽっちゃり体型やがっちり体型の男性が、かなりフィットしたスーツを見事に着こなしています。ピチピチではなくピッタリ。これが基本ポイントです。
Vゾーンが広くて、シャツとネクタイの見える量が多いと、視覚的にスッキリと見えます。
反対にVゾーンが詰まっているスーツだと窮屈そうに見えてしまうので要注意。ネクタイは剣幅が細めのものを選ぶとシャープな印象を演出できます。
ダークカラーのスーツは全体のシルエットを引き締めて見せる効果があります。さらにストライプ柄の生地を選べば、よりスマートに見えます。
細めのストライプもいいですが、思い切ってやや派手目のストライプ柄を選び、縦のラインを強調して攻めるのもアリ。
顔が大きく見えてしまうのを嫌って、肩幅の大きいスーツを選ぶのは間違い。
スーツはあくまでもジャストサイズが基本。その代わりに襟の角度が広めのシャツは顔が相対的に小さく見える効果を生みます。
最近お腹が出てきてしまって…という人にはダブルブレストのスーツもオススメです。
ウエストラインをさりげなくカバーする効果が期待できるのがうれしいポイント。ダブルのスーツはむしろちょっと貫禄があるくらいの体型の人のほうがよく似合います。
欧米人にくらべて日本人のスーツ姿がキマりにくい決定的な理由は、全体的に体が薄いところにあります。スーツは立体感を強調した洋服なので、日本人のようにボリュームに乏しい体型には似合いにくいのです。
やせ型の方が身体をたくましく見せようとしてダブダブのスーツを着るのは間違い。それよりもスーツの形、色柄やレイヤード(重ね着)、シャツ選びなどの工夫でスーツの似合う男を目指したほうがベストでう。
英国スーツのジャケットは、一般的にパッド入りで肩の張ったスクエアショルダーが特徴。
男らしくたくましいショルダーラインを演出できます。特に肩幅や肩の厚みに自身がない人にオススメ。やせ型の人にとって肩は重要なポイントです。
やせ型の人はそれだけスーツの生地面積が小さいので、大きめの柄が配されたものを選ぶと”貧相さ”を克服できます。
中でもピッチの広いウインドウペンなどが最適。シルエットを大きく見せる効果があります。
シャツは上半身にボリュームがあるように見せられるワイドカラーがベター。
色は白が定番ですが、淡いイエローやピンクといった暖かく落ち着いた色も好印象。胸元に目線のいく膨張色を持ってくると、シルエット全体を大きく見せられます。
初夏を迎える前までなら、ジャケットの下にベストやカーディガンを重ね着し、ボディラインに立体感を出すのもひとつの方法。そのときもやはり、グレーやベージュと言った膨張色を使って、体の中心部分にボリューム感を出すのがベターです。
150cm台~160cm台の身長が低めの人もまた、自分自身をスーツが似合わない体型だと決めつけて、スーツスタイルを苦手としがち。ですが、スーツはカジュアルな服よりも、体型の悩みをカバーする力を持っています。
身長の低さをカバーする基本的なポイントは「膨張色」と「ストライプ」。まずはライトグレーやベージュといった膨張色で全体的なボリューム感を引き出し、次に縦のシルエットを強調するストライプを選べば、見た目の変化は歴然。
ジャケットのVゾーンは狭めに設定したほうが、見る人の視線を高くする効果があるから吉。パンツの裾は潔く短めにし、足元をすっきりさせる。ここまで配慮すれば万全です。
出典:http://www.vightex.com/
基本的にコージライン(上衿と下衿の縫い合わせ線)が高い位置にあるジャケットを選ぶことがポイント。
視線を上に集めるので、背を高く見せる効果が期待できます。コージが高いほどフォーマル度も高まるので、キチッとした雰囲気も備わります。
黒や紺色は定番色ですが、シルエットを小さく見せてしまうのでなるべく避けたいところ。
身長をカバーするには全体的にボリューム感が増すライトグレーがマスト。もう少しカジュアルめならベージュも鉄板。ちなみに柄はストライプがベスト。縦のラインを強調し、身長を高く見せます。
ジャケットは2つボタン、3つボタンのどちらでもいいですが、必ずVゾーンは高くて狭いものを選び、ネクタイの幅は細めかつ明るめの色を選ぶのがベター。
ボディラインがすっきり見え、シャープさがグンと増します。
出典:http://x-style.jp/
脚を長く見せようと、パンツの裾を長くするのは実は間違い。
袖のダブつきが、逆に脚を短く見せてしまうことに…。パンツの裾が靴の甲に当たる「ワンクッション」か、それより短めの「ハーフクッション」で、足元をすっきりさせたほうがスラリと見えます。
メンズファッションブランドナビ編集部
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