ウエスコ

 

「ワーカー・バイカー・洒落者」まで、あらゆる男に愛される大御所!

100年ものあいだハードワーカー達の足元を守り続け、今や「キング・オブ・ワークブーツ」と称されるアメリカ発生まれのブーツブランド『ウエスコ』。

 

 

今回はそんなウエスコの歴史・人気ランキング・カスタムの特徴・メンテ方法など、魅力を解説しています!

目次

【1】ウエスコとは

【2】ウエスコの歴史

【3】ウエスコ全12モデル(人気ランキング)

■1位:ジョブマスター

■2位:ボス

■3位:ハーネス

■4位:パッカー

■5位:モリソン

■6位:ハイライナー

■7位:ロバート ウィリアム

■8位:ジョンヘンリー クラシックス

■9位:ロメオ

■10位:ティンバー

■11位:モーターサイクル パトロール

■12位:ファイアーストーマー

【4】ウエスコの限定モデル

【5】カスタムオーダーの特徴・できること

【6】ウエスコのメンテナンス方法

 

 

1.ウエスコとは?

ジョン・ヘンリー・シューメイカー

 

1918年にジョン・ヘンリー・シューメイカー(写真左)がオレゴン州で創業した、アメリカンワークブーツの中心的ブランド。ワードワーカー達の足元を守る味方として、耐久性・ディティールに強いこだわりを持って作られたウエスコのワークブーツは、世界中の人々に愛され続けている。

バイク乗りたちに愛される

ウエスコ バイク乗り

※雑誌「バイク乗りが選んだ一足」より。

 

毎年上越で開催されているバイカー達のパーティー「RUMBLING WHEELERS PARTY」では、実に2人に1人がウエスコのブーツを愛用。特に人気モデル「BOSS」や「JUBMASTER」の愛用率高し。

 

働く男達の足元を支える

ウエスコ 仕事

※雑誌「THE BOOTS MASTER」より

 

建設業、バイク屋、アメカジショップ、美容室などなど、職業を問わず働く男達に愛されるのもウエスコならでは。ガンガン履きこんでも安心できる頑丈さ、そして経年変化が進むのも嬉しい特典。

 

ファッショニスタも御用達

ウエスコ ファッション

 

実は「ファッションから入った」という人も少なくないウエスコのブーツ。その無骨さはアメカジやワークスタイルと相性抜群! 質の高い革だけがもつ重厚感と高級感が、いつものコーディネートに深みを与えてくれる。

 

 

2.ウエスコの歴史

ウエスコ工場

※この建物は現在もウエスコ本社の敷地内に建つファクトリー。創業当時から今も変わることのない伝説の「ステッチダウン製法」で作られたブーツは、ここからハードワーカーたちの足元へと送り出されていました。

 

たまたま始めたブーツ作りで才能が開花

ウエスコといえば、今では最高峰のカスタムブーツとして、リアルで屈強なワーカー達からファッションに関わる者まで幅広く愛用される「キング・オブ・ワークブーツ」という存在。創業者は「ジョン・ヘンリー・シューメイカー」。その名の通り、ブーツを作るために生まれてきたのかと思いきや、実は当初はブーツ職人などに全く興味がなかった。

 

彼がブーツ作りを学んだのは。16歳のとき。当時やっていた新聞配達の仕事が嫌になり、ミシガン州グランド・ラピッズにあった「Rindgen Kalimbach Logie & Co.」で働くことにしたのがきっかけだった。そこでブーツ作りのノウハウを習得したジョンは、1903年に新たなチャンスを求めて西部のシアトル向かった。

 

 

シューメーカーで修行後、独立し「ウエスコ」を設立

しかし、ポートランドに到着した頃、彼の所持金は底をついてしまったが、幸運だったのは、ポートランドのシューズメーカー「Bradley Shoe Company」がブーツの作れる人間を探していたことだった。そこで5年間働いた後、「Goodyear Shoe Company」へと渡り、1918年、遂に彼は家族7人で「West Coast Shoe Company」として独立することとなる。ミシガンを出て5年、ポートランドでWESCOが誕生した。

 

シューズのメーカーが連なるように存在するオレゴン州において、ウエスコはロガーブーツで業績を伸ばしていった。ミシガン州と同様、山に囲まれたポートランドでも、やはりロガーブーツが主力商品となった。そして1929年までに4回も移転するほど大きく成長していったが、同年2月に起きた世界恐慌によってアメリカ経済は崩壊。ウエスコも事業閉鎖に追い込まれてしまう。

 

 

世界恐慌を経て、小さな自宅で再開したブーツ作り

世界恐慌によって事業も閉鎖に追い込まれ、ブーツ作りの技術以外の全てを失ったジョンだったが、ポートランド郊外の自宅に作った小さな工房でブーツ作りを再開。職人を雇えないことで、良い日でも8足しか製作できなかったが、それをロガー達に売り歩きながら業績を少しずつ上げて、1930年代後半には2400平方フィートの2階建てファクトリーを作るまでに成長した。

 

さらに第二次世界大戦の影響で、造船業者から「エンジニアブーツ」の注文が殺到。アメリカ国内の経済も回復に向かい、それに伴ってウエスコも業績を伸ばした。それも「タフなブーツを作る」という企業姿勢があったからこそ。「キング・オブ・ワークブーツ」の精神は、当時から今日まで途切れることなく受け継がれているのである。

ウエスコの豆知識

こちらは1940年代~50年代頃のカタログ。主力商品がロガーブーツであることは、表紙からもうかがえます。ラインアップもロガーブーツが圧倒的に多かった。

 

 

当時からウエスコには、オーダーした人物からたくさんの手紙が届けられた。その手紙には、ウエスコのブーツに対する感謝の気持ちが綴られている。ウエスコのブーツがいかに素晴らしいものであるかの証明。

 

ウエスコ工場内

 

(1) ウエスコ工場の前を通る道には「靴工場通り」の名が付けられている

(2) 巧みな技が要求されるアウトステッチの様子

(3) 屈強な男による吊り込みの作業

(4) ヒールを取り付けている様子

(5) アッパーの縫製作業は女性が行っている

(6) 完成したブーツをチェックする作業員。厳しい品質管理を受けたブーツが、世界中の人々に送り届けられる

 

 

3.ウエスコ全12モデル【ランキング】

 ランキング順(アンケート投票数順) 
●総投票数:876票
1 (352票)
ジョブマスター

英語表記:JOBMASTER
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:1938年
■価格:8万8800円~

ジョブマスターについて

あらゆるシーンで愛される大定番のワークブーツ!
名前の通り、あらゆる仕事に対応する汎用性の高いブーツ。林業に従事するハードワーカーが履いていたロガーブーツのレースアップスタイルをルーツとし、1938年に発売したのがJOBMASTER。

レースアップの特徴である、高いホールド性によってこの上ない安心感を味わえ、当時は配達員、トラックドライバー、農業労働者などが愛用。現在もさまざまな現場で活躍しています。作業用以外にもファッションの要素も強く、細かいカスタムが可能で、用途にあったさまざまなスタイルを楽しむことができるのも大きな特徴。

ジョブマスターのコーディネート



2 (304票)
ボス

英語表記:BOSS
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:1939年
■価格:9万4800円~

ボスについて

バイカーに支持され続けるキング・オブ・エンジニアブーツ!
ワークスタイルブーツとしての機能性は随一。ウエスコの中でも特に人気が高く、定番と呼ぶに相応しいモデル。もとは1939年に船舶業労働者に向けて作られたエンジニアブーツをルーツとし、当時のアメリカにおいてハードワーカーたちの信頼を獲得。さらに第二次世界大戦後は、モーターサイクルの世界にも浸透。1990年代以降に現在のモデル名「ボス」と命名されました。

無骨で肉感的なデザイン、そして他の追随を許さない卓越した堅牢さは、ハードワーカーのみならず、常に危険と隣り合わせのリアルバイカー達の心を捉えて離さない。フィッティングはもちろん、レザーカラーやハードウェアに至るまでカスタマイズ可能なウエスコだけに、ファッショニスタ達からも熱い視線が注がれている名作。

ボスのコーディネート



3 (48票)
ハーネス

英語表記:HARNESS
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:1960年頃
■価格:9万4800円~

ハーネスについて

タフさとファッション性を両立させたモーターサイクルブーツ!
ウエスコのラインナップの中でもファッション性の高さとワークブーツ本来の堅牢性を兼ね備えたモデル。ルーツはロデオに興じるカウボーイが履いていたウエスタンブーツ。その機能性と装飾性を踏襲したのが、このハーネスです。

角ばったスクエアなトゥに専用のブルハンドル、リフトの高いヒール、そして最も目を引くハーネスストラップを取り付けたスタイルが採用され、1970年代にはアメリカで大流行。現在も無骨で男らしいブーツとして、ファッションギアとしても多く取り入れられています。



4 (40票)
パッカー

英語表記:PACKER
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:1991年
■価格:9万2800円~

パッカーについて

野外のハードワークにも耐えうる「機能」と「上質なデザイン」を併せ持つ!
広大なアメリカの農地では、移動手段として乗馬をする機会が多い。農作業に従事するハードワーカーに向けて作られたPACKERは、野外で使用されることを想定したディティールを採用しています。

まずアッパー部分へのヘビーステッチを省略し、代わりにライトウェイトステッチを採用してより高い防水性を実現。さらに前述の通り、農作業に中に乗馬をすることも考慮され、標準仕様はあぶみにトゥを通しやすいように、つま先が尖ったウエスタンスタイルになっています。現在も農作業の他、乗馬ブーツやパドックブーツとして使用されています。



5 (32票)
モリソン

英語表記:MORRISON
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:不明
■価格:9万7800円~

モリソンについて

ウエスタンブーツのシルエットを踏襲した、代表的プルオンモデル!
モデル名は、ウエスコが創業当時に社屋を構えていたオレゴン州ポートランドの「モリソンストリート」に由来。かつては「WESTERN BOSS」と呼ばれていたようにBOSSに通じる質実剛健で頑丈な作りになっています。

上部が締まったシャフト形状や尖ったつま先、BOSSよりもヒールリフトが1枚多く、さらに下部に向けて細く削られたウエスタンヒール形状、脱ぎ履きをしやすくするブルハンドルなど、ウエスタンブーツがもつディティールを踏襲しているのが特徴。もちろんカスタムも可能で、ソールやレザーを好みや用途に合わせて選択できます。



6 (25票)
ハイライナー

英語表記:HIGHLINER
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:1938年
■価格:8万8800円~

ハイライナーについて

高所でのハードワークを想定した「ホールド性」と「強靭」さをもつベストセラー!
ウエスコのラインナップの中でも2番目に旧い歴史を持つベストセラー。送電線の建設に従事する「ラインマン」が、高架線での作業や高所でのハードワークにも対応できるディティールを備えた仕様になっています。

このモデルの特徴でもあるヴァンプの内側にあるレザーサイドパッチは、ラインマンが作業中にロープを体に巻いてホールドする際、ブーツ本体が傷つかないようにとの配慮から。さらにヒール内側にブレストプレートを取り付けたり、大サイズのスチールシャンクが内蔵されるなど、徹底して強化されたモデルです。



7 (19票)
ロバート ウィリアム

英語表記:ROBERT WILLIAM
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:2015年
■価格:7万8800円

ロバート ウィリアムについて

ワークの要素を盛り込んだドレスシューズ系!
ウエスコ社の3代目社長である「ロバート・ウィリアム・シューメイカー」の名前に由来するローカットブーツ。トゥキャップにウイングチップを配したドレッシーな装いで、これまでのウエスコにはなかった新しいスタイルになっています。

とはいえ、構造は他のブーツと同じくステッチダウン製法で作られるため、耐久性・防水性など、ウエスコがこだわるクオリティをはしっかりと確保されています。



8 (18票)
ジョンヘンリー クラシックス

英語表記:JH CLASSICS
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:2002年
■価格:7万7800円

ジョンヘンリー クラシックスについて

休日に気負わず履けるライトな一足!
創業者であるジョン・ヘンリー・シューメイカーの名前に由来するJH(John Henry's)CLASSICSは、普段ハードワークをこなしている労働者がオフの時間をリラックスして過ごしたり、軽作業をする時に履くことを想定して誕生したモデル。

履き心地は軽快ながら、肉厚なレザーを採用し、ソールにスチールシャンクを内蔵したり、レザーライニングを装備したりとウエスコの基本構造はそのままに製作されています。



9 (13票)
ロメオ

英語表記:ROMEO
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:1976年
■価格:6万1800円

ロメオについて

サイドゴアで履きやすい、ウエスコ唯一のスリップオン!
1976年から生産されており、ウエスコのラインナップの中では唯一のスリップオンブーツ。ラフに履けるサイドゴアタイプで、ウエスコ会長のボブ・シューメイカーも愛用していたモデル。

2002年にラインナップから外れた後も再販を熱望する声が多く、2015年に再生産がスタート。堅牢な作りこみはもちろんのこと、サイドゴアにより肉厚なゴムを使ってホールド感を高めるなど、機能はしっかりとアップデートされています。



10 (11票)
ティンバー

英語表記:TIMBER
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:1918年
■価格:9万2190円~

ティンバーについて

約100年間供給され続けるロングセラー!
ウエスコが誕生した1918年から唯一変わらず作り続けられているモデル。世界中のロガーたちから愛され続ける絶大な信頼を得ているブーツです。

スタンダードでは、つま先がソフトトゥ、ヴァンプとカウンターがラフアウトになっており、木材の上でも安全に作業しやすいように、ソールにはスパイクが打ち込まれています。作業内容に応じてスパイクとヒールは2種類からチョイス可能です。



11 (8票)
モーターサイクル パトロール



 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:不明
■価格:11万6340円~

モーターサイクル パトロールについて

ポリス御用達のロングブーツ!
その名の通りアメリカのモーターサイクル警察官が多く採用しているブーツ。操作性を考えヒールが低いシルエットになっています。主にバイカー向けです。



12 (6票)
ファイアーストーマー

英語表記:FIRE STORMER
 
 20代   30代   40代   50代 

■発売:2003年
■価格:9万6390円~

ファイアーストーマーについて

過酷な任務を足元から支える!
森林消防隊のためのモデル。アッパーはもちろん、レースやソール、ライニングに至るまで耐火・耐水性に富んだ素材を使用しています。



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4.【ファン垂涎もの!】ウエスコの限定モデル

一部はプレミアム価格にもなっている、ウエスコの限定モデルを紹介。

フライトマスター

フライトマスター

英語表記:FLIGHT MASTER

 

価格:14万8000円

ウエスコとしては初となる、1頭の馬の尻部分から少量しか手に入らない希少な「コードバン」をクォーター部分に採用し、ナローエンジニアのラスト(木型)で作られた日本限定モデル。同モデルは1930~1940年代ごろの米国サービスシューズがモチーフ。その佇まいは実にエレガント。

サイクル ボス

サイクル ボス

英語表記:CYCLE BOSS

 

価格:11万8000円

カウンターとシャフト部分にホースハイドを使用した、日本限定モデル。トゥやヴァンプに使用された防水レザーによって、バイクのライディングに適した仕様。

ウエスコ×ラングリッツレザーズ

ウエスコ×ラングリッツレザーズ

英語表記:WESCO×Langlitz Leathers

 

価格:21万5000円

ウエスコと同郷である、世界的レザージャケットブランドの老舗「ラングリッツレザーズ」とのコラボレーションブーツ。ヘビーデューティーな日本限定モデル。

ナローウエスコ エンジニアブーツ

ナローウエスコ エンジニアブーツ

英語表記:NARROW WESCO ENGINEER BOOTS

 

価格:19万8000円

1930~50年代に作られていたエンジニアをもとに、木型から製作。防火防水レザーという最新技術を駆使した素材を起用し、さらなるアップデートを図ったモデル。

チャンピオン ボス

チャンピオン ボス

英語表記:CHAMPION BOSS

 

価格:約20万円

カウンター、シャフト、ストラップ部分にホースハイドを使用した、ウエスコで初の試みとなった記念すべきモデル。透明感のあるツヤが深い奥行きを感じさせ、馬革ならではの経年変化が迫力。

センチュリー ボス

センチュリー ボス

英語表記:CENTURY BOSS

 

価格:23万円

1960年代のヴィンテージラストを用い、レザーには最高級の馬革をチョイスしたWESCO創業100周年記念モデル。ピット層にじっくりと漬け込んでなめした本ヌメ革のため強度と風合いに優れ、エイジングも表れやすい。約半年の着用で全体に上品なツヤと力強いシワが表れます。

ウエスコ×リンチシルバースミス「サードモデル」

ウエスコ×リンチシルバースミス「サードモデル」

英語表記:WESCO×LYNCH SYLVER SMITH 3RD MODEL

 

価格:23万8000円

繊細かつ無骨なシルバーワークで世界中から支持を得ている、神戸に工房を構える「リンチシルバースミス」。ウエスコジャパンとの親交も深く、これまで2度のコラボモデルをリリースしてきた。そして2018年にウエスコが100周年を迎える記念として発売された、第3弾となるスペシャルモデル。
定番「BOSS」をベースに、インディアンモチーフのシルバーバックルを装着し、リンチシルバースミスらしいセンスによりアレンジを加えた逸品。

8106

ウエスコ 8106

価格:11万9800円

ウエスコが1930年代にラインナップしていた幻のモデル「8106」をデザインソースに、ブランド100周年を記念して製作した初の限定モデル。クラシカルな5アイレットやオリジナルソールなどが配された。

 

 

5.カスタムオーダーの特徴・できること

ウエスコ カスタム
※代表モデル「ボス」「ジョブマスター」のカスタム例

 

自分だけの1足は愛着もひとしお!

ウエスコは使用する人に合わせた「カスタムオーダー」が可能で、革の種類や色、ソールなどが自分流にカスタムできます。ここではそのパーツを紹介しています。

【1】レザー

ウエスコカスタム レザー

 

ブーツの安全性と使い込むほどに足に馴染む特性を追求し、厳選されたカウハイドのオイルドレザーを使用。カラーバリエーションは現在10色を揃え、それぞれでラフアウト仕様(革の裏を起毛させたもの)を選ぶこともできるため、合計バリエーションは20種類。

【2】ライニング(内側)

ウエスコカスタム ライニング

 

ライニングはレザーカラーを選ぶことができ「ブラック、レッド、プラチナ、バックスキン、タバコ、ブラウン」の6色。外側にチラリと見えるさりげないパーツにもこれだけの種類を揃えているので、相当なこだわりを持った人も満足できるはず。

【3】ステッチ

ウエスコカスタム ステッチ

太い「ヘビーウェイトステッチ」はアウトソール、及びレースアップブーツのアッパーに、細い「ライトウェイトステッチ」はアッパーに使用される。カラーバリエーションはそれぞれ9色、6色を用意しており、この中には日本だけの限定カラーも含まれます。

【4】トゥ

ウエスコカスタム トゥ

レーシングパターンには3つのバリエーションを用意。紐の締め上げる位置が最もつま先に近い「レース・トゥ・トゥ(右)」、反対に最も遠いのが「レギュラー・トゥ(左)」、その中間は「セミ・レース・トゥ・トゥ(中)」。

ウエスコカスタム トゥ2

上左の写真は、トゥの防水性と強度を向上させる「トゥ・キャップ」。その右はトゥの中に入れる「セイフティ・トゥ」。金属製のスチール、樹脂製で電気を通さないコンポジットの2種類を用意。レーシングパターンとで様々な組み合わせが可能。

 

 

トゥパターンは5種類から選ぶことができます(写真上)。トゥパターン、レーシングパターン、トゥキャップ、セイフティ・トゥの組み合わせで、ブーツの顔の印象も大きく変化します。

【5】アイレットとフック

ウエスコカスタム アイレット

シューレースを通すアイレットとフックには「ニッケル、ブラス、ブラック」の3色が用意され、取り付け位置も指定することができます。ブーツとシューレースを摩擦から守る重要なパーツです。

【6】ソールのエッジカラー

ウエスコカスタム ソール

ミッドソールとヒールの積み上げ部分に使われるレザーは「ブラック、ブラウン、ナチュラル」の3色から選ぶことが可能。また、ヒールに関しては、積み上げの厚さを変えて高さを変更することができます。

【7】ミッドソール

ウエスコカスタム ミッドソール

通常はシングル(1枚)のミッドソールを2枚にする、ダブルミッドソールも選択可能。こちらも見た目と履き心地を大きく変える要素です。

【8】トップストラップの本数

ウエスコカスタム ストラップ

ウエスコの代表モデル「ボス」のトップストラップは0本~3本に変更可能。ストラップの長さも最大3インチまで伸ばすことができます。

【9】バックル

ウエスコカスタム バックル

プルオンブーツに使用されているバックルは7種類から選択可能。金属のカラーひとつとっても、ブーツの印象を大きく変えます。

【10】ソール

ウエスコカスタム ソール

ウエスコでは、グリップ力・耐久性・クッション性などさまざまな機能性を考慮し、全てのブーツにビブラムUSAのソールを採用。耐火性や耐油性があるものなど、全てのソールにはそれぞれ異なる特性があり、使用するシチュエーションや自分のニーズに合わせてチョイス可能です。

【11】シューレース

ウエスコカスタム シューレース

レースはナイロン製がタンナイロン、ブラックナイロン。革製がブラウンレザー、ブラックレザー、ホワイトレザーの計5種類を用意。

【12】フォルスタン

ウエスコカスタム フォルスタン

ガゼットへのストレスや、泥の浸入などを防ぐフォルスタン。アッパーと同カラーが標準で付属し、ハイトにより長さが2種類あります。

【13】サイズとウィズ

既製でもサイズはUS2~16、ウィズはAAA~EEEの9種類と幅広く設定されていますが、カスタムフィットオーダーを利用すれば、十数ヶ所の採寸による自分専用の木型が作られ、本社工場に保管される。

 

 

 

6.ウエスコのメンテナンス方法

ここでは家庭でもできるブーツのお手入れ方法を紹介。ブーツそのものの魅力を損なうことなくナチュラルなまま綺麗にするベーシックな手法なので、ボスなど他のモデルでも活かすことができます。

用意するもの

 

■メンテグッズもウエスコ

家庭でもできる作業ということで、基本的に家にあるものをメインで使用。ただしレザーオイルなどの専用グッズは基本的に「ウエスコのオリジナル」を使用。もちろんウエスコのブーツと相性抜群です!

インソールやフォルスタンを外す

ウエスコメンテ1

メンテナンスに入る前に、まずは紐とフォルスタン、インソールを外します。ちなみにインソールは定期的に取り出して乾燥させるのが、ブーツを長持ちさせるコツです。

硬く絞ったタオルで全体の汚れを拭き取る

ウエスコメンテ2

泥やしつこい汚れなどは、水に漬けた後、硬く絞ったタオル(ゾウキンでも可)で、ブーツ全体を拭く。ブラッシングでホコリを落とすのも効果的です。

コバの汚れには使い古した歯ブラシで対応

ウエスコメンテ3

タオルで拭きにくいコバ部分の汚れには使い古した歯ブラシが効果的。これでゴシゴシ磨いていけば、ステッチの隙間に詰まった汚れをかき出すことができます。

ウエスコのBeeオイルをスポンジに付けて磨く

ウエスコメンテ4

ウエスコのオリジナルケア用品「Beeオイル」をスポンジに少量付けて伸ばしていく。これは革の栄養分が馴染みやすくするための下地のようなものです。

Beeシールプラスを指で塗りこんでいく

ウエスコメンテ5

続いて保湿効果のある「Beeシールプラス」を指に直接付けて塗りこんでいきます。半固形のオイルなので、手の温度で溶かしながら染み込ませていくのがコツです。

表情は一変。並べるとよく判る

ウエスコメンテ6

左は施工前で、右がメンテを施してオイルを染み込ませたトゥ部分。汚れが落とされ保湿も施された革の表面は、しっとりとした雰囲気に。

【できれば】インソールは新品を装着

 

インナーソールはブーツの心臓部分のようなもので、ブーツ自体の耐久性を左右します。それをカバーするインソールは定期的に新しい物に代えるのがベターです。

【おまけ】革紐でイメージチェンジ

 

せっかくのメンテナンスということで今回は新しい革紐を装着。これだけでも随分と違う表情になります。ブーツ本来の魅力を損なわず楽しめるカスタムです。

 

ラフアウトの場合

用意するもの

 

■真鍮ブラシ

ウエスコ特有のスエード地である目が詰まったラフアウトには、目の細かい真鍮ブラシが最適。これで起毛の隙間の汚れを掻き出し毛の流れを整える。

■防水スプレー

スエード用防水スプレー。無色透明なため革の色が変化しないのがポイント。

【1】まずは真鍮ブラシで表面の汚れをかき出す

 

まずはラフアウトの汚れを金ブラシでかき出す作業から。なるべく小刻みにブラッシングして奥に詰まった細かい汚れを取り除きます。

【2】全体にまんべんなく防水スプレーを吹き付ける

 

続いてブートブラックのスエード用防水スプレーを使用。全体的にまんべんなく吹き付けるのがコツ。これだけで雨の日も気にしないで履けるようになります。

 

撥水加工が施された表面は水をかけても水滴になって落ちるほど。スプレー1本でこの威力は凄い。

 

 

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メンズファッションブランドナビ編集部

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